2019年2月1日金曜日

適切な診断をし、また治療前後の比較を患者さんと共有するために口腔内の写真を5~12枚撮影します

歯周病とは、歯の歯肉に近い部分についた歯垢(プラーク)や歯石の中にいる細菌によって引き起こされる病気です。
歯と歯肉の境目についた歯垢や歯石から、歯の根にそって歯周病菌が入り込み、歯を支えているまわりの組織をじわじわと壊していき、最悪の場合、歯が抜けてしまいます。
日本人の成人の80%がかかっているといわれる歯周病。進行した歯周病は口臭の原因になるばかりでなく、出血や歯のグラグラの原因になります。そして最後は抜歯へと至る怖い病気です。特に歯石の表面にはバイ菌がべっとり。まずは歯石の除去から始めましょう。
環境が整えば、失ってしまった骨を再生させることも可能です。ぜひご相談ください。
歯周病の検査について
検査の必要性
検査は、病気の有無や進行度を調べるために行います。どのような状態であるかを調べることにより、治療方法や期間、治療費などの治療計画を作ることができます。

プロービング
プローブという先端に目盛りのついた器具を使用して歯と歯肉の間にできる溝(歯周ポケット)の深さを測ります。
1本の歯に対して16ヶ所を測定します。歯肉からの出血の有無などの歯肉の状態、歯の揺れや歯石がついているかなども調べます。
口腔内写真
適切な診断をし、また治療前後の比較を患者さんと共有するために口腔内の写真を512枚撮影します。お口の中は自身で鏡を使って見てもなかなか状況を把握できませんが、撮影した写真を使用することで治療部位や方法、お口の中の状況をより分かりやすく把握していただくことができます。

レントゲン
歯周病のレントゲンの検査として、大きい写真を1枚撮影するパノラマX線写真と、小さい写真を1014枚撮影する14(10)枚法X線写真の2種類があります。パノラマX線写真は全体を把握するのに有効ですが、詳細な情報が得られにくいです。14枚法X線写真は細かい情報が得られるため、当院では歯周病の検査において主に14枚法X線写真を使用しています。

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