2019年2月12日火曜日

歯周病は口の中に住み着いている細菌が炎症を引き起こして、歯周組織を破壊する病気です。

近年、「歯周病」という言葉をテレビなどでよく耳にします。
しかし、どうして「歯周病」がこれだけ騒がれているのか、意外に知らない方が多いと思います。ここではまず、「歯周病とはどんな病気か」をお話しします。
歯周病とは「歯ぐき」と「歯を支えている骨」の病気です
歯周病とは、歯の表面に付着した「歯垢(プラーク)」の中にいる「歯周病菌」が歯と歯肉の間に入り込み、歯を支えている組織(歯ぐきや骨など)に炎症をもたらす感染症です。歯肉炎や、歯周炎、歯槽膿漏などを総称して「歯周病」といいます。

歯周病は口の中に住み着いている細菌が炎症を引き起こして、歯周組織を破壊する病気です。
歯周病が進行する足場である「歯周ポケット」は、組織が破壊されたり炎症が起こったりしていて、「怪我をした後に傷口が開いたままになっている状態」の様になっています。
ですから歯周ポケットからは容易に出血しますし、容易に細菌が体内に入り込めます。
そんな歯周ポケットから、歯周病菌が血液の中に入り込み、流れに乗って臓器や血管壁全身に運ばれていきます。そして、その箇所で悪さをすることによって様々な影響を及ぼしてしまいます。
歯周病菌が口の中から体内へ入る経路には上記血液から運ばれてくる他に、
気道を通って主に肺に影響を及ぼすことがあります。唾液の中に歯周病菌が混ざって、それが誤嚥(気道に唾液などの異物が入りかけると、通常は反射的にむせたりしてそれを防ぎますが、睡眠中だとその反射が起こらず、微量ながら気道に流れ込んでしまうことがあるのです)や呼吸で肺に入り込んでしまいます。

歯周病は必ずかかるわけではありません。歯周病の多くは、原因であるプラークや
歯石を日頃の歯磨きや、定期的な歯科検診などを受けることにより除去することで
予防することができます。
予防できない歯周病もありますが、遺伝性の病気など、非常に特殊な場合です。歯周病の一番の原因のプラークとは、歯に付着している白、または黄白色の粘着性の沈着物で、非常に多くの細菌とその産生物から構成されています。またプラークはバイオフィルムとも呼ばれていて強固に歯に付着してるだけでなく、薬品だけでは除去しにくい状態になっています。そのためにしっかりと歯ブラシ等で除去することが大切になります。ただ、プラークが放置されると歯石とういう塊が歯面につき歯ブラシで除去することができなくなります。とくに下の前歯の裏面に歯石はよくつきますので、歯科医院でのクリーニングが必要となります。

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