2019年2月22日金曜日

歯を支えている骨が壊される歯周炎(ししゅうえん)に分類されます。

歯周病は、歯科の三大疾患の一つで日本人に多い病気です。むし歯にならないよう歯を守る事も大切ですが、歯を支える歯ぐきもとても大切です。症例は、歯を支えている歯肉や顎の骨が、化膿したり破壊されたりする病気です。歯周病は限度を越えてひどくなるとどんなに一生懸命に治療しても手遅れになります。治療に早すぎるという事はありません。あまりひどくならないうちに完全に治療する事が重要です。歯周病は歯ぐきだけが腫れた状態となる歯肉炎(しにくえん)と、歯と歯ぐきをつないでいる部分が壊されたり、歯を支えている骨が壊される歯周炎(ししゅうえん)に分類されます。
歯周病の原因
歯周病の原因ってなんでしょうか?
そう、皆さんご存知、お口の中のバイ菌です。
歯周病の治療では、主にこのバイ菌を除去していきます。
「あれ?歯石じゃないの?」とおっしゃられる方もいらっしゃるかと思いますが、歯石自体には害はありません。
不衛生なお口はバイ菌の棲み家に
歯石は磨き残しの汚れに唾液の中のカルシウムがくっ付いてできた石で、顕微鏡で見ると、デコボコした形をしています。
これがバイ菌の住み家になって、余計菌を溜めてしまうので、機械でバイ菌と一緒に除去しているのです。
同様に、歯茎が歯周病で腫れてしまうと、その腫れた歯茎の隙間にも菌が入りやすくなります。
歯周病の治療を行って腫れが改善すると、菌が入りにくくなって、より炎症を改善することができます。
お口の中がきれいになれば歯周病は治るの?
では歯石を取って、菌を減らせば、歯周病は完全に治るのでしょうか?
実際にはお口の中には常に菌がいるため、機械でバイ菌を除去しても、また感染してしまいます。
そのため、定期的なお掃除が必要となっているのです。
この期間に関しては実は古くから研究されていて、健康な状態まで治癒した人で3ケ月、歯周病の状態の改善が難しい人では、もっと短い期間で行うことで、安定させることができると言われています。
歯周病が改善した後にも定期的にお掃除を受けて頂いて、歯を長持ちさせて行きましょう。
スケーリング & ルートプレーニング
歯垢(プラーク)は時間が経てば歯磨きでは取り除くことができない歯石になり、歯石は歯周病菌の格好の棲家となるため、早めに取り除くことが大切です。歯石・歯垢(プラーク)を除去し、再び付着しづらくする治療法がスケーリング&ルートプレーニングで、歯磨きでは取り除けない歯石はもちろん、取り除けていない歯垢(プラーク)を歯医者で除去することによって炎症が収まっていき、歯周ポケットの深さも浅くなりますので、歯周病の進行を抑え、症状の改善が期待できます。

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