2019年2月21日木曜日

歯周病の予防は、歯と歯肉の境目をきちんとみがくこと

「歯周病」とは、「歯肉炎」や「歯周炎(歯槽膿漏)」の総称であり、歯肉や歯根膜、歯槽骨といった歯を支える土台である「歯周組織」が破壊されてしまう病気です。その主な原因は歯垢です。歯垢の中の細菌の毒素や酵素が歯周組織を刺激して、歯肉が炎症を起こしている状態が歯肉炎。さらに悪化して、歯槽骨まで破壊されるのが歯周炎(歯槽膿漏)です。

歯周病が進行すると歯を失う原因に
超高齢社会を迎えた日本において、成人の約8割が歯周病に罹患しています(※1)。歯周病は歯を失う最も大きな原因であるのに加え、糖尿病の悪化要因であることも明らかになっています。歯周病を口の中だけの問題と捉えず、全身の健康に関わる病気として認識することが大切です。
歯周病の予防は、歯と歯肉の境目をきちんとみがくこと
歯周病を予防するには、毎日の歯みがきで、歯と歯肉のさかいめの歯垢をきちんと取り除くこと、歯肉を刺激して血行を促進することが大切です。まず、自分の歯肉をよく見てみてください。赤くはれている、歯肉から血が出る、口臭が気になるなどの症状に思いあたったら、注意が必要です。どこがはれているか、どこから血が出るか確認したら、そこに毛先をきちんと当ててみがきます。血が出ると、怖がってみがかなくなる人が多いようですが、恐れずにみがくことが必要です。きちんとみがいても出血が続く場合は、歯医者さんに行きましょう。

歯周病やむし歯の原因は歯垢です。この歯垢は正しく丁寧なブラッシングを行うことで歯周病を予防することが出来るだけではなく、程度の軽い歯周病であれば治してしまうことも可能です。しかし、たまってしまった歯垢を放っておくとやがて歯石になってしまい、これを歯ブラシで取り除くことができません。
そうなってしまわないように、正しいブラッシング方法を身につけると共に、6ヶ月~1年に1度の定期検診をおすすめしております。定期的に、歯科医院によるクリーニングを行うことにより、見た目の美しさを保つだけではなく、歯周病や虫歯予防の一番の近道になります。

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