2019年2月28日木曜日

「歯の治療をします」と日常的に私達も言っていますが、実はあれは治療ではありません

あなたはこう思っていませんか?
「虫歯があるみたい。歯医者にいかないと」「歯茎から血が出るなあ。歯石でもとってもらうか」「最近歯が動き出したなあ。歯医者に行ってみるか」
そして虫歯の治療の後、こう思ったことはないですか?
「虫歯の治療はちょっと痛かったし、今度から早めに行こう」
果たしてそれは正解でしょうか?一度治療の手が入ってしまった歯は、残念ながら繰り返し治療をせざるをえない運命なのです。
「予防歯科」とは、虫歯や歯周病になってから治療をするのではなく、トラブルを未然に防ぎ、健康を維持するために歯やお口の環境を整備し、ホームケアや食生活習慣に至るまでの細かなアドバイスをする歯科診療のことです。おおくぼ歯科クリニックは、患者さんに「生涯ご自分の歯で食事できる幸せ」を提供するため、日々この予防歯科の考えを第一に診療にあたっております。
なぜ予防歯科が大切か
歯は実は治療できません
「歯の治療をします」と日常的に私達も言っていますが、実はあれは治療ではありません。虫歯を削って詰めること、修理することはあっても元の健康な状態に戻すことは、残念ながら現在の医療では不可能なのです。
つまり歯は削ったら削った分だけ減ってしまいます。しかも(意外と皆さん感じていらっしゃいませんが)、詰めたりかぶせたりした歯の寿命は、虫歯のない歯に比べて非常に短くなってしまうのです。一度治療の手が入ってしまった歯は、残念ながら繰り返し治療をせざるを得ない運命です。そしてその結果、残念ながら日本ではたくさんの方が虫歯が原因で抜歯することになり、最後は総入れ歯になってしまうという「負のサイクル」にはまってしまうのです。
ですから大切なことは虫歯ができてから治すのではなく、「虫歯ができないようにすること」なのです。
歯周病こそ予防が大切です
「歯周病という言葉は聞いたことがあるけど私はまだ大丈夫。」こんな風に思っておられませんか?歯周病は、実は自覚症状がほとんどないままに進行してしまう病気です。
「歯が動く」「固いものが噛みにくい」こんな症状に心当たりがある方は、残念ながらかなり歯周病が進行している可能性があります。重度に進行した歯周病は歯を支えている骨がかなり溶け、なんと「吸収」されてしまっています。
当院では歯周病の治療にも力を入れているのですが、初期から中等度の歯周病の方と重度の歯周病の方とでは治療の方法が異なります。初期の歯周病は本当に簡単に治療することができますが、重度になってしまうと治療の難易度も上がってしまいます。噛み合わせも乱れてしまっていることが多く、矯正や歯の固定も必要になります。
だからこそ初期の段階で、いいえ、歯茎が健康なうちにしっかり予防していくことがとても大切なのです。
歯を支える骨も歯と同様、一度失うと取り返しは困難なのです!

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