2018年2月28日水曜日

歯周病の直接の原因は細菌ですが、様々な要因も関係して起こります。

例えば、疲労が蓄積すると自律神経のバランスが崩れ、免疫機能が低下して体調を崩すことがあります。体調が悪いと病気を受け入れやすくなり、歯肉の腫れや口内炎、風邪をひいたりします。歯周病も同様で、生活の乱れや過度なストレスなどによる免疫機能の低下が影響します。
体調を崩した時に歯肉が腫れる方がいますが、体調の良い時は免疫機能が働いているため、歯周病の症状が抑制されているに過ぎないのです。健康のためには食生活・睡眠・ストレス・禁煙など日頃の生活習慣に気遣うことが大切です。これは歯周病だけでなく多くの病気の予防においても言えることです。
歯肉炎と歯周炎
歯肉炎
歯の周囲の歯肉溝に歯垢や歯石が付着して炎症が起こり、歯周ポケットが形成された状態です。歯の周囲の歯肉が赤くなり出血することもありますが、自覚症状はほとんどありません。適切な歯磨きと歯科医院での定期的なメインテナンス(SPT)が必要です。

歯周炎(歯槽膿漏)
歯肉炎は歯肉に限局された疾患ですが、歯周炎には歯を支える歯根膜や歯槽骨が破壊される症状が加わります。 歯肉からの出血や膿、歯の動揺(グラグラ)も大きくなります。
歯を守るためには本格的な歯周治療が必要です。
TBI(歯磨きの説明)
歯科医院で口腔内をどんなに衛生的にしても、ご自宅でのケアが疎かでは歯周治療の効果は望めません。TBIでは実際に患者様に歯磨きをしていただき、磨き残しなどを調べます。その後、適切な歯磨き方法や歯磨きの欠点を説明します。

スケーリング(歯石除去)
歯石はプラーク(歯垢)が石灰化したものです。歯に強固に付着しているため、歯磨きでは落とすことができません。スケーリングは専用の器具や機器を用いて歯石をきれいに除去する治療です。歯周病の治療としてだけではなく、健康な状態を維持するためにも定期検診時におこなうことが大切です。

ルートプレーニング(歯根面クリーニング)
スケーリングの後、歯根表面に付着した歯周病菌に侵されたセメント質や象牙質を除去しきれいにする治療です。同時に、バイオフィルムの再付着を防ぐために歯根面を滑らか(滑沢)な状態にします。

歯ブラシや歯磨き粉のテレビCM等で「歯周ポケット」という言葉を聞いたことはありませんか?

歯周病とは、歯周組織が歯垢(プラーク)に含まれている歯周病菌に感染し、歯ぐき(歯肉)が腫れたり、または出血などで疲弊し、最終的には歯が抜けてしまうという恐ろしい病気です。虫歯のように歯が黒くなったり、穴が空いたりすることが無いため、基本的に痛みを感じないまま進行します。放置すると膿が出て、口臭がひどくなり、歯が抜け落ちてしまいます。

歯周ポケットとは
歯ブラシや歯磨き粉のテレビCM等で「歯周ポケット」という言葉を聞いたことはありませんか?歯周ポケットとは、歯と歯茎の境目の溝のことです。歯は、歯茎とぴったりつながっているように見えますが、実際は歯と歯茎の間は隙間があります。その隙間が3mm以下ならよいのですが、深い溝になっていくと、口の中に汚れが溜まりやすくなり、歯周病が進行していきます。深さは健康な歯茎で1〜3mm、中程度の歯周炎があると4〜6mm、歯周病が進行した場合は7mm以上になることがあります。
歯肉炎
歯ぐきが炎症すると、赤く腫れて出血も多くなります。この状態の場合、まだ歯を支える骨までには達していません。
軽度歯周炎
歯ぐきの炎症が進行すると、歯と歯ぐきの間に歯周ポケットという隙間ができます。この状態になると、歯を支える骨にも影響が出てきます。
中度歯周炎
歯ぐきの炎症によって、歯を支えている骨が徐々に破壊されてしまいます。この状態になると、次第に歯がグラグラしてきます。
重度歯周炎
炎症が進み、歯を支えている骨がほぼなくなってしまいます。食べ物を噛むことも困難になり、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病予防にはプラークコントロールが重要です。
プラークコントロールとは、口の中のプラーク(歯垢)を減らすことです。プラークは、食べカスではなくて、細菌の塊で、むし歯や歯周病の主な原因となります。プラークコントロールをしっかりと行ってプラークを減らせば、歯周病の予防・改善ができます。
プラークコントロールの基本は、正しい歯磨き(ブラッシング)です。
歯磨きによって、歯や歯茎に付着した細菌・プラーク(歯垢)を取り除くことができます。歯周病を予防するためにも正しい歯磨きの仕方をマスターしましょう!

2018年2月27日火曜日

実は歯周病になると、いくら治療をしても歯周組織は完全に元通りません。

そのため、できるだけ早いうちに処置を施し、進行を遅らせて歯を長持ちさせることが大事なのです。進行を遅らせれば遅らせるほど、歯の寿命が長くなります。逆に、治療に取りかかるのが遅れるほど、治療内容は難しく外科的処置も必要になり、またそれだけの治療をしても完全には元通りにはなりません。しかも、放っておけば悪化して次第に歯がぐらつき、最終的には歯が抜けてしまったり、あるいは抜歯をせざるを得ない状況になってしまったりするのです。大切なのは、早期発見・早期治療。生涯にわたってご自分の歯で食事を楽しめるよう、できるだけ早い対応を心がけましょう。
歯周病には、下記のような症状がみられます。
歯がムズがゆい感じがする。
歯と歯肉の接しているところが赤く腫れる。
歯を磨いた時に出血がみられる。
歯肉から膿が出る。
口臭が気になる。
唾液がネバネバする。
朝起きた時に口の中が気持ち悪い。
食べ物がかみづらくなる。
また、歯周病になる原因は、口の中に細菌が一杯いるため、歯磨きが正しく行なわれず、食べかすが残っていると細菌はこれをエサに増殖しプラークと呼ばれる菌塊を作ります。このプラークが歯肉や歯を支える歯槽骨、セメント質、歯根膜などに炎症を起します。
この細菌因子に喫煙などの環境因子、病気(糖尿病など)、噛み合わせなどがからみあって悪化します。
歯周病は自分では気付きにくく、気付いた時には症状が進行してしまっています。
早期に発見・治療を始めるためにも、検査や定期的な健診を行うことがとても大切です。
【初期】歯肉炎
歯ぐきに炎症が起こり、赤く腫れ、ブラッシング時に出血が起こりやすくなっています。歯と歯ぐきの間の歯周ポケットが深くなり、プラーク(歯垢)がたまりやすくなっています。
【中期】軽度歯肉炎
歯周ポケットの深さは3mmほど。少しずつ歯を支える顎の骨が溶かされて(吸収されて)きています。歯を触るとグラつきがあり、口臭もきつくなってきています。

【後期】中等度歯周炎
歯周ポケットはさらに深くなり46mmほどになっています。顎の骨も3分の1以上溶かされています。歯のグラつきによって硬いものが咬みにくくなっています。

【末期】重度歯周炎
赤紫色に腫れた歯ぐきから膿が出たり、歯を押すと大きくグラついたりします。ほとんどの場合、この時点までくると歯が抜け落ちてしまいます。

歯医者さんは、歯が痛くなってから行くものと思っていませんか?

その考え方はとても危険です!!
むし歯になってから歯を失ってからでは手遅れです!!
歯は他の体の組織とは異なり、治癒能力がないのです。
“歯は削ったら、二度と元に戻らない”
虫歯になった後に治療をすることではなく、虫歯にならないよう予防をすることが最高の治療法です。予防歯科は、口の中の健康を保っていくために、定期的に歯のメインテナンスに通院してもらうシステムです。むし歯になる前に定期的にメインテナンスを行うことで歯の様々な疾患を予防し、健康な歯を維持していきましょう。

虫歯や歯周病の原因は歯垢です。
予防のためには毎日の歯磨きできちんと歯垢を取り除くことが大切ですが、しっかり磨いているつもりでもなかなか自分で全ての歯垢をとりきることはむずかしく、どうしても清掃が不十分なところが出てきます。
歯の表面や歯と歯ぐきの間などに汚れがたまると、それを栄養にして「バイオフィルム」という細菌のかたまりが付着します。そのかたまりは細菌が複雑にからみあって強力にくっつき、普段の歯磨きではなかなか取り除くことができず、放置しておくと歯周病や虫歯の原因となってしまいます。そのバイオフィルムを取り除くのに効率的で効果的な方法が、次に紹介する「PMTC」です。

歯のクリーニング「PMTC」
PMTCとは、「Professional(専門家による)Mechanical(専用器具を使った)Tooth(歯の)Cleaning(クリーニング)」の略で、歯科衛生士や歯科医師が専用の器具や電気医療機械を使って歯や歯肉の掃除をすることです。

PMTCの効果
虫歯、歯周病を予防(歯の表面の細菌のかたまりを破壊し、歯垢の再付着を防ぐ)
歯肉炎の症状改善(歯ぐきの腫れがおさまりひきしまる)
表面がきれいになり、汚れもつきにくくなる
着色の除去
歯質の強化
口臭の緩和
PMTCを定期的に・・・
PMTCは定期的に行うことが大切です。
その方のリスク(歯や歯肉の強弱、細菌の強さ、唾液の量、着色の程度、生活習慣など)によってさまざまですが、一般的には34か月に1回の割合で行います。PMTCを定期的に行うことで、虫歯・歯周病の予防はもちろんのこと、日常で付いてしまうステインやヤニを除去し、美しい健康な歯を保ちます。またフッ素コーティングにより強い歯をつくります。毎日のセルフケアに合わせて行うことで、歯を健康で美しく保つことができます。

2018年2月26日月曜日

歯周病の発病には細菌に加えてさまざまな要因が存在しています。

あなたは歯周病に関心があるということは、自分は歯周病だと思って間違いないと思います歯周病(ししゅうびょう)とは、歯周組織に発生する疾患の総称です。そして、歯周病は歯周病菌による感染症です。歯周病菌が口の中にいなければ歯周病になることはありません。実際、まれに歯周病菌のほとんどいない人は、どんなに歯を磨かなかったとしても歯周病にはなりません。そして、成人の8割は歯周病になっています。また、これをご覧のあなたは歯周病に関心があるということは、自分は歯周病だと思って間違いないと思います。 

症状としては、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが破壊される病気で、かつては歯槽膿漏と言われていました。歯肉が炎症を起こし赤く腫れて、ブラッシング時に出血します。しかし、痛みは全くありません。さらに進行すると、歯肉の中にある歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けて、膿が出たり歯がグラグラしてきます。この時期になると、痛みや腫れをともないます。そして、最後には歯が抜けてしまいます。

また、歯周病の発病には細菌に加えてさまざまな要因が存在しています。
喫煙
タバコを吸っていると局所の血の巡りが悪くなり、栄養が十分にいきわたらなくなります。そして細胞の自己修復機能が狂い免疫系に影響を及ぼします。歯ぐきの色が黒っぽく変わってくるため炎症が隠されてしまい、気づくのが遅れてしまいがちになります。

糖尿病
糖尿病は心臓、目などいろいろな箇所に合併症を起こすことが知られています。
また細菌感染しやすくなるため歯周病も進行しやすくなります。
血糖値や糖化へモグロビン値の高い方は要注意です。

過度のストレス
現代人とは切っても切れないストレス。過度のストレスは免疫機能の低下をもたらし、歯周病の進行を促進させることが報告されています。
歯ぎしり、くいしばり
特に睡眠時の歯ぎしりやくいしばりは歯周組織に過度の力を与え歯周病の進行を促進させることがあります。
スケーリングとルートプレーニング
歯の面、すなわち肉眼で見える歯石とポケットの中の見えない歯石を取ることを「スケーリング」(歯石除去)といい、そして、歯石を取ったあとのざらざらした歯の面を平らにすることを「ルートプレーニング」(根面の滑沢化)といいます。この2つが歯周病の基本治療として大切な処置になります。歯石を取ると、しみたり、歯がグラグラと動きだす場合がありますが、歯肉の炎症が改善されるにつれ、徐々にもどるので心配はいりません。

みなさまは治療が終わったあと、またむし歯や歯周病になり、歯科医院で治療を受けた経験はありませんか? 

もしそういう経験があるなら、それは定期的な検診や予防処置がきちんといかされていないのかもしれません。 予防歯科の重要性がお分かりの方でも、ご自分のお口のリスク(むし歯や歯周病のなりやすさ)を知らなければ、予防しようがありませんよね。 
メインテナンスとは、私たちお口の専門家が、歯科医院で定期的に皆さんのお口のケアを行い、お口のリスクを「検査、管理、予防」することにより、そういった治療終了後の病気の再発を予防していくことなのです。予防処置ですから、お口の環境が悪くなる前に定期的に行っていくことにより、健康なお口の状態を保つことができます。あまり知られていないのですが、実は初期のむし歯は痛みを感じませんし、歯周病も歯が揺れてくるまで気づかないことが多いのです。ですから、痛みが出たり、歯が揺れたりして歯科医院に訪れると、予想以上に治療期間がかかることはよくあります。 

予防歯科の重要性について
今までは、むし歯や歯周病で歯が痛くなってから、歯医者さんに行き治療を行うという流れが多かったと思います。しかしそれでは、だんだんと大切な歯を失うことになってしまいます。虫歯部分を削って詰めて、また虫歯になって削って詰めてを繰り返してしまうと、最終的にはどうなってしまうかご理解いただけると思います。これからの歯科治療は、虫歯や歯周病で悪くなった部分を治療するのではなく、いかに健康な状態を長く維持する事ができるかが重要なことだと考えられています。それが「予防歯科」という考えです。
定期検診のすすめ
歯は、一度失ったら二度と再生することはありません。歯周病になって痩せてしまった歯ぐきや骨も、元に戻すことは不可能です。そうならないためには、定期的に歯科検診を受診することが重要です。6カ月に1回程度、歯のメンテナンスを行う習慣をつければ、虫歯や歯周病の進行を止めることも可能になります。当院では、検診時にプラークコントロールをチェックして、その人に合った歯のみがき方を指導させていただきます。

シーラント
シーラントとは、奥歯の噛み合わせの部分にプラスチックを埋め込んで、その部分を虫歯予防する方法です。その方法は非常にシンプルで、シーラントをする歯の溝をきれいにし、そこにレジンを貼り付けるのです。(レジンとは、軽い虫歯治療の時につめる白いもの)
奥歯など歯磨き時にブラシが届きにくい場所に有効です。実際に行う際には、本来の噛み合わせをずらすことになるので、噛み合わせに注意しながら進めます。

2018年2月24日土曜日

ブラッシングすると歯肉から出血する

歯周病とは磨き残しなどによってプラーク(歯垢)中の細菌が歯周組織を破壊してしまい、最後には歯が抜けてしまうとても怖い病気です。進行中も痛みがないため、気付いた時には手遅れになっていることも多いのです。歯周病を防ぐためには、日頃の正しいブラッシングと定期的な歯垢・歯石取りを続けることでお口の中のプラークコントロール(定期的に歯垢、バイオフィルムが無い状態)を維持することが大切です。
歯周病のサイン
こんな症状が感じられたら歯周病の可能性があります。
・ブラッシングすると歯肉から出血する
・歯肉が赤くはれていて、引き締まらない
・歯肉から膿が出る
・硬い物をかむと痛い
・前歯が出てきて、出っ歯になった
・朝起きた時、口の中がネバネバする
・歯がぐらぐらする
・口臭があるとよくいわれる
歯周病の進行

健康な歯の状態
歯は歯槽骨という顎の骨に埋まっており、歯と歯槽骨は歯根膜という繊維でつながっています。歯肉は歯槽骨をおおって保護しています。
歯肉炎
歯の周りに食べかすなどが残っていると、歯周病菌が繁殖し歯垢(プラーク)となります。歯垢は黄白色でねばねばと歯に付着しています。歯垢の中の歯周病菌は毒素を出し、歯肉に炎症を起こします。この時期の症状は、歯肉の違和感や歯磨きのときの出血などです。歯垢は歯磨きで取れるので、歯磨きを丁寧にすると健康な歯肉に戻ります。

初期の歯周病
進行すると、歯を支えている歯根膜に炎症がひろがり歯槽骨が溶け出してきます。歯垢は硬い歯石になります。歯石は歯垢が石灰化したもので、歯ブラシでは取れません。歯肉が腫れて充血し、より出血しやすくなります。また、体調が悪いと腫れて痛むことがあります。口臭が感じられるようになってきます。
重度の歯周病
重症化するとさらに歯槽骨が溶け、歯がぐらぐらし始めます。歯石は根の深くまで付着し、より硬くなります。歯肉が腫れやすくなり、硬いものをかむと痛くなることがあります。
歯石のクリーニング
超音波の振動を使って歯石を浮かせて洗い流す器具を使用します。初期の歯周病では短時間で歯石はとれますが進行した歯周病では、数回のクリーニングが必要になります。歯石を取り除くと、歯肉の腫れがもとに戻り歯周ポケットが浅くなっていきます。初期や中期の歯周病は歯石のクリーニングで症状がおさまります。また、日常の歯の黄ばみや着色は、定期的な歯石のクリーニングで元通りの白い歯に戻ります。

歯周病は歯槽膿漏とも呼ばれ、歯の周りの組織が細菌などで冒される病気をいいます

この病気は最初自覚症状が全くないため、多くの医療機関で、歯周病の恐ろしさ、予防方法などを掲示物やパンフレットにして、注意を呼びかけております。
成人の80%が歯周病にかかっていると言われ、むし歯が全然ないとおっしゃっている患者さんでも歯周病が進行してしまっているのをよく見かけます。
歯周病の症状
歯周病になると、歯茎が腫れて十分にご自分で歯を磨くことができなくなります。
このため、磨き残しが増加し、歯茎の炎症が起こり、その炎症が歯を支える骨に波及し、結果として骨が溶けて吸収を起こします。この状態が進行すると歯がぐらついてきたり、歯が浮いた感じなどの症状が出てきます。場合によっては自然脱落したり、噛んだとき痛みを感じることもあります。
歯周病の原因

【お口の中は細菌がいっぱい】
歯周病はお口の中にいる細菌によって引き起こされると考えられています。口の中には多くの細菌が生息し、またその種類も非常に多数存在していることを皆さんはご存知でしょうか?これらの細菌は歯の周囲に、あるいは唾液の中に、また舌の上皮の間にも住み着いているのです。その中でも歯周病の原因になっているのは、歯に付着して生息している細菌です。
歯周病を予防するには・・・
【プラークを取り除きましょう】
歯に付着している細菌の集まりをプラークと呼んでいます。そしてプラークが石灰化したものを歯石といいます。歯石ができると、歯と歯茎との間に溝や空間ができたりして、歯ブラシが奥まで届かずプラークを取り除くことが難しくなります。
歯周病を予防するためにまず大切なことは、定期的に歯茎のチェックや、歯石の除去を行うことです。3ヶ月に1度は歯石除去をお勧めします。

2018年2月23日金曜日

歯の表面をきれいに磨き、着色汚れや最近の塊を取り除きます。

頑張って歯磨きをしていても、どうしても歯石が少しずつ蓄積されていってしまいます。
歯医者は、歯が痛くなった時にいくところ。自分は虫歯になったことがないので、これからも大丈夫だと思う。歯は死ぬまで永久に使える。歯磨きさえしていれば安心。何も症状がないのに歯医者に行っても、やることはない。そんな思い込みをしている方がたくさんいらっしゃるようですが、実際にはそんなことはありません。歯はきちんとメンテナンスをしていなければ中高年になった時すぐにダメになってしまいますし、実際、大人は8割が歯周病になっていると言われています。毎日歯磨きをしていても、磨き残しがある方がほとんどで、さらに歯磨きだけでは取りきれない汚れもあります。定期的に美容室で髪の毛のお手入れをする感覚で、歯のお手入れも続けていくようにしましょう。
予防歯科で行うこと
咬み合わせの確認
咬み合わせが悪いと、一部の歯に負担がかかり過ぎて抜けてしまう原因になったり、顎関節症を引き起こしたりすることになります。また、肩こりや頭痛との関係性も指摘されています。歯は一本一本の健康状態だけでなく、全体としてのバランスも非常に重要なのです。

スケーリング
頑張って歯磨きをしていても、どうしても歯石が少しずつ蓄積されていってしまいます。歯石は自宅のケアでは取り除くことができず、歯と歯の隙間で大きくなると歯周病がどんどん悪化していってしまいます。

クリーニング(PMTC
歯の表面をきれいに磨き、着色汚れや最近の塊を取り除きます。強い着色汚れがこびりついている場合には、細かい粒子を吹き付けるエアフローを使用することになります。クリーニングを受けた後は、歯の表面がつるつるになってとても気持ちいいと評判です。
生活習慣の指導
むし歯や歯周病にかかる原因は、不十分なブラッシングだけではなく、日々の生活習慣に問題がある場合も考えられます。問診で食事や睡眠、嗜好品に関する項目など、患者さんの生活習慣を伺い、より健康的な生活を送るための適切なアドバイスをいたします。

咬み合わせチェック
歯と歯が重なる場所はブラッシングが行き届かず、プラークがたまりがちです。当院では咬み合わせのチェックを行い、必要に応じて咬み合わせを改善し、ブラッシングしやすい口腔内環境へと導きます。

予防歯科の重要性みなさんはどのようなときに歯医者に行きますか? 

おそらく「歯が痛くなってから行く」という方が大半でしょう。ですが、歯が痛くなってから歯科医院に行くのでは遅いのです。一般歯科でもご紹介しましたように、虫歯や歯周病は放置すればするほど悪化し、最悪の場合は歯を失ってしまいます。定期的に歯科医院に通い、早期発見・早期治療に努めましょう。
PMTCとは、プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング(Professional Mechanical Tooth Cleaning)の略で、歯科医師や歯科衛生士といった専門家による機械を用いた歯の徹底的な清掃のことです。30年ほど前にスウェーデンで始まり、今では世界の先進国で広く行われています。

ただ単に歯ブラシの代わりに機械を使って掃除するというものではなく、歯ブラシ等では絶対に落とせないバイオフィルム(台所のヌルヌル汚れのようにこびりついてしまった歯の汚れ)を柔らかいゴムのチップなどを用いて剥がし取り、悪玉菌が多い状態を善玉菌が多い状態にしてしまおうというものです。
歯科医院で徹底的なクリーニングを受けてお口の中を善玉菌が多い状態にして、さらにお家でのお手入れを丁寧にしていただくと、次の定期クリーニングの日まで歯のバランス状態を良好に保つことができます。PMTCは、選び抜かれた様々な機械・器具・材料の中から、患者さまのお口の状態に合わせて組み合わせを決定します。それらを用いて予防歯科のプロフェッショナルである歯科衛生士が患者さまの歯を隅々までクリーニングします。日常のお手入れではできないレベルのクリーニングです。

使用する器具の中には細い隙間に入れるために先がとがっているものもありますがクリーニング中に痛みを感じることはありません。 気持ちよく眠ってしまう方もいらっしゃるぐらいです。クリーニング終了後は歯の表面がつるつるになってお口がさっぱりします。

定期検診
どんなに毎日ブラッシングに気を遣っていても、治療によって口腔内の健康状態を取り戻したとしても、再び虫歯や歯周病になってしまうことがあります。新たな発症、再発を防止するために定期検診を受け、普段のケアにプラスしてメインテナンスを行いましょう。定期検診を受けることで早期発見・早期治療につながり、口腔内の健康を長期にわたって維持できます。

2018年2月22日木曜日

歯周病は自覚症状が少ないため、自分で進行状況を知ることは困難です。

歯周病は痛みなどの自覚症状がなく、ゆっくりと進行していく病気です。気がつかずに対処が遅れてしまうと、いずれ歯を失ってしまうばかりか、体の健康にも悪影響を与えます。歯周病の原因は、プラーク(歯垢)内の歯周病菌。定期的にプラークや歯石の除去をすることが治療となり、また予防にもなります。自覚症状が出てからではなく、定期的にメインテナンスをすることが大切です。

歯周病は自覚症状が少ないため、自分で進行状況を知ることは困難です。また、歯を支えている顎の骨にも影響があるため、見た目だけででは判断できません。まずはご自分の状況を知ることから予防を始めましょう。
ポケット診査
歯周ポケットが深いほど、歯周病が進行しているということです。器具(プローブ)を使い、歯周ポケットの深さを調べます

歯の揺度の検査
歯のグラつきは歯周病のサイン。グラつきが大きいほど進行しているといえます。ピンセットで歯を動かし、歯のグラつきを調べます。

レントゲン検査
歯周病は歯の土台である顎の骨を薄くしてしまいます。目には見えない部分なので、レントゲン検査で進行の度合いを調べます。
歯周ポケットチェック
歯と歯肉の隙間「歯周ポケット」の深さは、歯周病の進行でどんどん深くなってしまいます。この検査は、ポケットの深さを専用の細い器具で計測し、歯周病にかかっていないかをチェックします。

スケーリング
超音波で、石灰化した歯石や歯垢を除去します。歯肉や歯周ポケットに付着した汚れを取り除くことで、むし歯や歯周病からお口を健康にキープ。保険適用内で行える処置なので費用負担も軽めです。

SRP
麻酔をして歯周ポケットの奥深くや歯の根の表面に付いた歯石を除去したり、歯周病感染で傷んだ歯の根を部分的に削り取ったりしたあと、歯の表面を滑らかにする処置です。

歯周病の原因は、虫歯の原因と同じくプラーク(歯垢)です

歯茎の周りにプラークがたまり、プラークが細菌に感染することによって歯肉が炎症を起こして腫れ、歯肉炎を起こします。プラークは歯肉炎だけでなく心臓病や動脈硬化との関わりも推測されています。歯周病が進行すると歯茎の腫れがひどくなり、歯と歯茎の間に歯周ポケットと呼ばれる隙間ができます。

また、炎症が歯槽骨や歯根膜まで及び、歯茎から膿が出たり、歯茎がやせて下がってきたり、歯がぐらついてきたりします。歯周病がさらに悪化すると、歯槽骨が溶けて歯のぐらつきがひどくなり、食べ物が噛むことができなくなって、最後には歯が抜け落ちてしまいます。
TBI(ブラッシング指導)
TBI(トゥース・ブラッシング・インストラクション)とは、歯科医院で行うブラッシング指導のこと。毎日の正しい歯みがきで歯垢除去を完璧に行うことは、病気の早期発見と同じくらい重要です。正しい歯みがき方法をマスターして、健やかな口腔内環境を保ちましょう。

PMTC
歯科医師、歯科衛生士が専門的な器械とフッ素入り研磨ジェルを使って行う、歯面清掃(クリーニング)のことを言います。歯の表面から歯と歯肉の境の溝の中(13mmまで)のプラーク(細菌の塊)をすべて取り除くことができます。PMTCをすることによりツルツルに磨かれた歯面はプラークがつきにくくなります。PMTCとはお口の健康維持のための環境作りを目的とした処置です。特に、タバコのヤニや茶渋など着色が気になる方や歯槽膿漏、口臭の気になる方におすすめです。
歯周ポケットチェック
歯と歯肉の隙間「歯周ポケット」の深さは、歯周病の進行でどんどん深くなってしまいます。この検査は、ポケットの深さを専用の細い器具で計測し、歯周病にかかっていないかをチェックします。

スケーリング
超音波で、石灰化した歯石や歯垢を除去します。歯肉や歯周ポケットに付着した汚れを取り除くことで、むし歯や歯周病からお口を健康にキープ。保険適用内で行える処置なので費用負担も軽めです。

SRP
麻酔をして歯周ポケットの奥深くや歯の根の表面に付いた歯石を除去したり、歯周病感染で傷んだ歯の根を部分的に削り取ったりしたあと、歯の表面を滑らかにする処置です。