2018年2月2日金曜日

歯周病とは成人の80%が患っていると言われており、抜歯が必要と判断される原因として最も多く挙げられる病気です

歯の表面に付いた歯石の影響によって、歯を支える骨が溶ける病気で、近年の研究では他の内科的な病気を悪化させる事もわかってきています。
この病気の怖いところは重度にならなければ症状が出ないという所と、骨折と違い歯周病で破壊された骨は元に戻らないという所です。ですから、症状が出る前にどれだけ予防していくかが大事になります。
歯周病で骨が溶けてしまう
プラークは、主に細菌で構成されていて、その中には歯周病原菌も含まれます。歯周病の原因となる細菌は歯と歯肉の隙間、「歯周ポケット」で増殖することで、歯肉に炎症を起こし、さらに歯を支えている骨を溶かしてしまいます。歯周ポケットが深くなるほど歯を支える骨が失われ、最後は支えきれずに抜歯に至ってしまいます。

歯周病治療ってどんな治療?
治療に際して、歯周病は口の中全体の歯で同時に進行していくため、全ての歯で歯周ポケットの深さを計測するポケット検査や、プラークの付き具合の検査を行います。治療ではまずブラッシング指導により患者さん自身でプラークを取り除けるような練習を行います。プラークを形成する細菌が歯肉で引き起こしている炎症を減らすのが目的で、これは「プラークコントロール」と呼ばれ、歯周病治療の中心となります。
患者さん自身によるプラークコントロールが基本となりますが、その上で歯科医院で定期的に受診を行い、歯周ポケットの中に付着しているプラークや歯石を超音波振動機器や手用器具を用いて取り除きます。これは「スケーリング」といい、歯科医療従事者が行う重要なプラークコントロールです。一旦治療が終了しても、歯周病は再発することが多いため、「メインテナンス」もしくは「サポーティブセラピー」と呼ばれる定期的なチェックとケアを行っていくことが必要です。
プラークコントロール
歯周病治療の第一歩は、ご自宅での毎日のブラッシングで、歯垢などの汚れをきれいに取り除くことです。患者様のお口に合ったブラッシング方法の指導をおこない、適切にプラークコントロールがはかれるようにサポートします。

歯石除去
「超音波スケーラー」や「手用スケーラー」などの専用器具を使って、歯面に付着した歯石を取り除いていきます。歯石はご自宅でのケアで除去することができませんので、歯科医院で定期的に掃除してもらうことをおすすめします。

SRP(スケーリング・ルートプレーニング)
歯周病の進行にともない、歯周ポケットの奥深くに入り込んだ歯石を、スケーラーを使ってきれいに取り除きます。歯石を除去した後、歯の表面を滑らかに整えて、再付着を防止し、はれた歯肉を治療します。

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