2018年2月8日木曜日

歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。

初期の状態ではほとんど自覚症状がないために発見が遅れがちになり、ある程度進行すると完全治癒が難しくなります。進行が続くと歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台が溶けてしまうため結果的に歯を失うことになってしまいます。

歯周病のチェック
歯周病のチェックとして挙げられるものは、起床時に口の中がネバネバしたり、口臭が気になる。また、歯磨き時に出血するなど歯肉が赤く腫れている、痛みやむずかゆいという症状がでてきたら要注意です。その他にもかたい物が噛みにくいなど自分で感じる症状はあります。
歯周病の治療
歯周治療を希望して来院される患者様の多くの場合は、歯周病の何らかの症状がすでに現れており、かなり病状が進行しているケースが多く、治療に要する期間も長くなります。治療は早く終わるにこした事はありませんが、じっくりと腰を据えて治療を受ける心構えを持つ事が最も重要です。 歯周病は本人に自覚がないままに進行するという病気でもある為に、十分に歯周病に関する説明を行ない、治療の必要性をお話しております。

歯周病の原因
歯周病の一番の原因は、歯垢(プラーク)です。歯や歯ぐきの周りにベタベタと付いている白いものです。これはバイ菌のかたまりで、プラーク1mgの中には、1億個の微生物がいるともいわれています。 
このような細菌の集合体を「バイオフィルム」と言い、これらはネバネバした分泌物で守られているため、抗生物質や殺菌剤なども効きにくくなります。バイオフィルムの中の歯周病細菌が活発になると、歯周病が発症したり悪化したりしてしまうのです。
プラークの除去
歯周病の原因となる歯周病菌を減らす為には、毎日のていねいな歯みがきでプラークを除去していくことが必要です。みがき残しをなくすために、効果的な歯みがきの方法や、歯間ブラシのような口の中の状態に応じた道具の使い方を身につけていただくことが重要です。 しかし、歯ブラシでは落としきれない頑強なバイオフィルムという構造体が歯にこびりつくことがあります。これを除去するためには定期的に専門的なクリーニング(PMTC)を受けていただくことが必要です。

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