2020年1月20日月曜日

喫煙により歯茎の血管が収縮され、血流が悪くなってしまいます

歯周病も、お口の中の細菌が増えることで起こる「歯の病気」ですが、歯を溶かすむし歯と異なり、歯周病は「歯の周りの病気」です。歯を支える歯肉や歯槽骨を破壊していき、支えを無くなった歯が抜けてしまいます。歯周病は、30代以上の人の第一位で、約70%の方が歯周病と言われています。歯槽膿漏も歯周病の一種で、歯周病の末期症状のことを指します。
歯垢(プラーク)
お口の中には500種類を越える細菌がひそんでいます。歯磨き時の磨き残しで細菌が残り、その中の数種類が唾液中に含まれる糖タンパクと結びついて歯垢(プラーク)となり、歯茎に感染して炎症を起こします。
食いしばりなど、一部の歯に大きな負担をかける
歯を強く食いしばるなど、一部の歯に大きな負担をかけると、歯が傷付いてしまい、そこから歯周病にかかりやすくなります。
歯並びが悪い
歯並びが悪いと、食べ物が歯と歯の間につまりやすくなったり、歯磨きをしても磨き残しができやすくなってしまいます。
タバコを吸っている
喫煙により歯茎の血管が収縮され、血流が悪くなってしまいます。また、タバコに含まれるタールが歯垢を付きやすくしてしまいます。
全身的な疾患との関係
糖尿病の人は歯周病になりやすいという報告があります。
遺伝的要因
10%の人は体質的に歯周病が重症化しやすいです。体質遺伝は30代以下で発症します。親が糖尿病という方も注意が必要です。
歯周治療の注意点
治療が完了しても、その後のお手入れが悪ければ再び歯周病になってしまいます。毎日のブラッシングを欠かさず、また、定期的にメンテナンスを受けましょう。

喫煙は、肺がんをはじめ、多くの病気にかかる危険性が増します。特にお口の中では、歯や歯茎の変色・血管の収縮による血流の悪化のほか、口臭・舌がん・歯肉がん・口腔がんなどになりやすくなります。血流の悪化や、タバコの有害物質が傷を治そうとする細胞の働きを抑制することによって、手術をしても回復が遅くなったり、治療が難しくなってしまいます。

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