2018年3月9日金曜日

最終的には歯と歯の周りの骨が大きく喪失し、顔の表情にも大きな変化をもたらします

日本人の成人の約80%が歯周病にかかっているという事実は、歯の定期診断を受ける習慣があまりないことも原因となっています。右の抜歯理由の年代表をご覧頂くと、20代の抜歯理由は虫歯ですが、30代後半から歯周疾患による抜歯が最大の原因になっていることがわかります。歯を失うもっとも大きな原因となっている歯周病は、口中の細菌によって歯ぐきが炎症を起こし、進行すると歯を支えている骨が溶かされて失われていく病気です。
最終的には歯と歯の周りの骨が大きく喪失し、顔の表情にも大きな変化をもたらします。また最近の研究で、歯周病は心臓血管疾患、糖尿病、低体重児早産、の重大なリスクファクターであることがわかってきました。歯周病は初期の段階であれば簡単な処置で良い状態が保てますが、自覚症状が少ないため、重症になってはじめて治療を始める方がほとんどです。
歯周病は進行すると、様々な手術や、歯牙同士を固定するなどの処置が必要になってきます。しかし、たとえ適切に治療しても早期に治療した場合に比べ、条件は悪くなります。歯周病は早期発見・早期治療が大切なのです。石川歯科では、「予防」、「適切な診断と治療」を心掛け、患者さんひとりひとりの歯の保全に全力を尽くしています。

歯周病の原因 
歯周病の原因は、お口の中にいる細菌です。さらにその中で、歯周病菌と呼ばれる菌が歯周病の原因となっています。むし歯菌も歯周病菌も、歯垢(プラーク)と呼ばれるネバネバした細菌のかたまりの中にすんでいます。ネバネバしているので、いろんな細菌がくっつきやすくなっています。(とりもちみたいですね。)
さらにネバネバした歯垢が石灰化して硬くなると、歯石と呼ばれるようになります。この歯石の表面はザラザラしているので、そこにも歯垢がつきやすくなります。歯垢の段階なら歯ブラシでこすれば取れるのですが、歯石になってしまうと歯ブラシでは取れませんので、歯医者さんで除去するようになります。歯周病にならないためには、口の中の細菌を減らせばいいわけで、むし歯と同じく、やはり歯ブラシできちんと歯を磨くのが有効なのですが、歯周病になるのにはこれ以外にもいくつか原因があると言われています。

生活習慣の改善
病気、睡眠不足、ストレスを感じているときなど抵抗力が落ちているときは歯周病菌に感染しやすくなります。十分な睡眠、適度な運動、ストレス解消は歯周病を治療していくうえでも欠かせません。また、歯周病と関係の深い糖尿病にならないような食事、よく噛んで食べるなど食生活を見直す事も必要です。

0 件のコメント:

コメントを投稿