2018年3月26日月曜日

歯茎がピンク色でなく、赤くなっている

歯周病とは、細菌の出す毒素によって歯を支える骨が溶けてしまう病気です。歯を失う最大原因とも言える歯周病は、サイレントディジーズ(Silent Disease:静かなる病気)とも呼ばれ、痛みなどの自覚症状が出にくく、症状が顕著に出る状態にまで放置してしまうと既に歯周病が進行した状態になってしまっています。長い期間をかけて徐々に進行し最後には歯が抜けてしまいます。初期の頃は痛みも無く歯ぐきからの出血、口臭程度でほとんど自覚症状がありません。ある程度悪化してから噛めない、腫れている、歯が動く、隙間ができた、歯並びが変わった、などで歯周病だと気づきます。歯周病は、どのような病気かというと、歯の歯肉に近い部分についた歯垢(プラーク)の中にいる細菌によって引き起こされる病気です。歯の歯周病原菌となる特異な細菌が、 歯周ポケットの中で異常増殖すると歯肉がはれ、 歯槽骨の破壊を起こさせるのです。もっとわかりやすく説明すると歯と歯ぐきの境目についた歯垢から、歯の根にそって歯周病菌が入り込み、歯を支えている周りの組織をじわじわと壊していくのです。また、「歯周病は歯を失う最大原因」なのです。統計によると、35歳で80%以上の人が歯周病になっています。
しかし、35歳になってから突然、歯周病になるわけではありません。実は、10代から少しずつ進行していき、20数年の歳月をかけて、歯肉をジワジワとゆっくり冒し、歯ぐきから血がでるという自覚症状がでる30代の頃には、もはや歯肉炎・歯周炎になっています。虫歯と違ってほとんど痛みがないため、気がついた時には抜くはめに・・・なんてこともありえる恐い病気なのです。

歯周病は、世界最大の感染病だとご存じですか?
このことは、ギネスブックにも載っています。それだけ阻止することが難しいのです。
以下の症状に覚えのある方は、一度歯周検査をおすすめします。
起床の際、口がネバネバする
歯を磨くと血が出る
口臭があると言われた
歯茎がピンク色でなく、赤くなっている
歯茎が痩せてきた(歯が以前より長く見える、歯の間に隙間ができた)
歯茎がかゆい、痛い
ぐらついた歯がある
歯周病にならないようにするには
歯周病の主な原因は磨き残した食べ物のカスなどに歯周病菌が繁殖してできる歯垢(プラーク)です。
また歯垢を放置すると歯石になり、一層歯垢ができやすくなります。
歯周病にならないためには毎日の歯磨きでしっかりと汚れを落とすとともに歯ぐきをマッサージして歯ぐきの血流をよくすることが有効です。
歯垢以外にも食生活、喫煙、ストレスの他歯並びや咬み合わせが悪いことも歯周病になり易い原因になります。
歯磨きや歯ぐきのマッサージ以外にはなかなか予防が難しいので、定期的に歯科健診を受けて歯磨きでは取り切れない歯垢や歯石を取り除くとともに、歯科医師や歯科衛生士の適切なアドバイスを受けることが大切です。

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