2020年4月8日水曜日

歯周病は歯垢の中に存在する歯周病原細菌により、歯肉や歯周組織に炎症を引き起こす病気です

歯周病は歯垢の中に存在する歯周病原細菌により、歯肉や歯周組織に炎症を引き起こす病気です。日頃から正しい歯磨きや予防を心掛けていれば、歯周病の原因となる歯垢や歯石を防ぐことができます。しかし、きちんとお手入れができていないと、歯周病は進行し、やがて歯茎や歯槽骨を蝕み、最悪の場合は歯が抜け落ちてしまいます。

歯周病は国民の8割以上がかかる病気とされ、生活習慣病とも言われています。年齢に関わらず罹患する病気です。しかも気づかないうちに進行するため、早期の治療が重要です。まずは歯周病についての正しい知識を持ち、歯科医院での定期検診で口腔内の状態を確認しましょう。

歯肉炎
歯と歯の間の歯肉が丸みを帯び膨らみ、そこに歯垢が溜まりやすくなります。また、歯肉の色は赤く、歯磨きの際に出血することがあります。歯周ポケットの深さは23mm程度です。
軽度歯周炎
強く噛むとときどき痛みがあるほか、歯磨きの際に出血することがあります。この段階であれば、まだ手遅れになる前に治療することが可能です。歯周ポケットの深さは34mm程度です。

中等度歯周炎
炎症が歯肉だけでなく、歯槽骨にまで及び歯肉が腫れたり、痛みを自覚し始めます。硬いものが噛みにくくなったり、口臭をともなうことがあります。歯周ポケットの深さは47mm程度です。

重度歯周炎
炎症が歯槽骨を破壊し、わずかしか支える骨が残っていない状態です。歯肉は腫れ、痛み、膿が出ます。歯科外科治療が難しい場合、抜歯の可能性が高くなります。歯周ポケットの深さは6mm以上です。
徹底的に歯石を除去することで歯周病を改善
歯周病は歯石が歯周ポケットに入り込んでいくことで進行します。まずは、溜まった歯石と破壊された歯周組織の除去を行うことで歯周病を改善していきます。その後も健康な口腔環境を維持するために、歯ブラシとデンタルフロスによるプラークコントロールは欠かせません。ケアの仕方に不安がある方は、使い方をお教えしますので、ご相談ください。毎日歯垢を溜めないようにすることで、歯周病のないお口にしていきましょう。

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