2019年3月15日金曜日

親知らずは生え方によっては、抜歯にあたり多かれ少なかれ手術を行わなければなりません

誰もが聞いたことのある親知らず。一般的に20歳前後に親元を離れ、一人前の大人になった頃に生えてくることからこの名前がつけられています。
第三大臼歯、智歯といった言い方もされる前から数えて8番目の一番奥に生えてくる奥歯のことを指し、現代人は火を使い食材を調理することで柔らかく、食べやすい食事を取ることができるようになったため、昔よりも随分と顎が小さくなり、人類が発展する以前は正常に萌出していた奥歯が入るスペースがなくなってしまったことから、曲がって生えてきたり、虫歯や炎症により歯痛を引き起こしたり何かとトラブルに繋がりやすいと存在と言われています。
親知らずのタイプ
親知らずは一般的に、上顎の左右に2本ずつ、下顎の左右に2本ずつの計4本あります。生え方などは人によって個人差があり、そもそも親知らずがない場合や、生えてきたりこなかったりバラバラに萌出する場合、顎のスペースが足りないため、斜め、真横から生えてきてしまう場合など、様々なパターンが考えられます。

親知らずはすべて抜いた方がいいのか?
これらの親知らずのトラブルでわかるように、基本的に親知らずは綺麗に生えてこなかった場合、問題を起こす原因となるため、抜く方が望ましい場合が多いです。しかし、通常の奥歯が虫歯になったりした際に、土台に使ったりできるというメリットがあったり、そもそも抜歯にあたり大きな手間や苦痛、リスクを伴う場合もあるため、一概に判断することはできません。

親知らずは生え方によっては、抜歯にあたり多かれ少なかれ手術を行わなければなりません。超難抜歯となる場合、大学病院で全身麻酔を使用しての手術となる可能性もあります。そうなると一定期間は休み休みでしか活動できなくなりますので、長い目で見て、生活に影響が出ないよう、忙しくない時期に早めに抜歯をしてしまうことも1つの方法といえるでしょう。しかし、親知らずが生える下顎には太い神経が通っており、抜歯にあたっての大きなリスクはこの神経が麻痺してしまうことにあたります。かなり少ない確率ではありますが、舌の感覚が麻痺したり、唇が痙攣したりなどの障害が出現する可能性が多少なりともあるため、手術の難易度によっては抜かない方がいい場合も考えられます。
親知らずを抜いたあとの注意事項
親知らずは抜いた後12時間ほどは急激に腫れ、36時間ほどは非常に強い痛みをともなう炎症が続きます。その際は口を大きく開けることができず、出血もあるため、しっかりとした食事を取ることはできません。飲酒や運動、入浴は血圧が上がり、出血の原因となるため、抜歯当日は控える必要があります。その後一週間から10日ほどかけて次第に治っていき、その頃に抜糸を行うことになります。しかしこれで完全に傷が治ったわけではなく、表面の歯茎が元に戻るまではおよそ一ヶ月、内部の骨は治癒に3ヶ月以上かかります。
親知らずは人によってどのような生え方をするか大きく差が出ます。自分の生活のタイミングと状況を考え、歯科医との相談の上で適切に処置を取ること大切です。

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