2017年1月4日水曜日

生涯を自分の歯で過ごすために

日本人が歯を失う理由で、最も多いものが「虫歯」と「歯周病」です。虫歯の場合だと歯単体の治療がほとんどですので、早期に発見し治療をすれば被害は最小限に留めることができます。しかし、歯周病の場合は歯単体ではなく、お口全体に影響が及ぶので、治療が遅れてしまうと最悪の場合、全て抜歯しなければならない可能性もあります。
生涯を自分の歯で過ごすためには「虫歯」「歯周病」を十分に予防することが必須条件になります。日本人のおよそ80%が歯周病にかかっていると言われています。これは、症状が軽いものも含めての数ですが、実際、歯を失ってしまう可能性は誰にだってあるということです。

歯周病は、歯の土台となる骨を溶かしてしまうので、やがて歯を支えられなくなり、抜け落ちてしまいます。日本人が80歳になったときに残っている歯は、平均で5本前後しかなく、それに比べて北欧では、80歳のときに平均25本も残っています。これは、北欧での虫歯や歯周病の予防意識が国全体で高いためです。日本では予防意識がまだまだ低く、将来の歯の残り本数の低さに現れています。
ただ、しっかりと予防を心がけていると、80歳になっても、平均で25本もの歯を残すことも可能ということです。北欧のフィンランドでは、歯に何のトラブルがなくても3ヶ月に一度、定期検診で歯科医院に行くことが義務づけられています。日本でも予防意識を高く持ち、生涯を自分の歯で過ごし、楽しく食事をしましょう。

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