2017年7月27日木曜日

最近、テレビや新聞などで「歯周病と全身疾患の関係」が指摘されています

軽度から重度までその病態は様々で,歯茎の腫れ・出血のみにとどまっているものを歯肉炎,炎症が波及し,歯を支えている骨を溶かしているものを歯周炎といいます。歯周炎は進行すると,支えがなくなることで歯がグラグラしだし,最終的には歯が抜けてしまいます。歯周病は歯を失う最大の要因です。

歯周病の原因はプラーク細菌です。このプラーク(歯垢)に含まれる細菌が炎症を引き起こします。根本的な原因はプラーク細菌ですが,歯周病は,患者さんの免疫力,社会的環境(ストレス等),口腔内の環境(噛み合わせ・被せ物・入れ歯等),遺伝等,様々な要因が複雑に絡まって進行します。

最近、テレビや新聞などで「歯周病と全身疾患の関係」が指摘されています。既にご存知の方も多いと思いますが、歯周病を治療せずにそのままにしておきますと、身体に悪影響を与えかねません。
では、一体、歯周病を治療しないでいると、私たちの身体にどのような影響を与え、どのようなトラブルを引き起こすのでしょうか?
糖尿病
血糖値が高くなり、全身の免疫力が落ち、悪化すると様々な合併症を引き起こすこともある怖い病気です。
肥満
歯周病が起こす炎症が肥満を招く一因ともい言われています。また、脂肪細胞が原因で全身の炎症が起きているため、歯周病の炎症を悪化させやすくなります。

検査
歯周病検査(歯周ポケット検査・動揺度検査等)
エックス線検査(歯を支えている骨の状態)
プラーク付着の検査(赤く染め出します)
口腔内写真撮影

歯周基本治療
スケーリング(目に見える歯石の除去)
プラークコントロール(歯ブラシ・フロス・歯間ブラシ等,適切な方法を指導)
スケーリング・ルートプレーニング(歯周ポケットの中の歯石除去)
咬合調整(歯周病を進行させている噛み合わせの負担を除去)

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