2017年7月10日月曜日

歯周病という言葉を聞いた事がある方は多いと思います。

言葉の説明からさせて頂くと、歯周病とは歯茎周辺の病名の総称で、歯周病の中には歯肉炎や歯槽膿漏といった歯茎の病気が含まれています。30歳を超えると8割、40歳を超えると9割が歯周病と言われています。

そして歯周病により歯を失う方の数が日本では圧倒的に多く、その原因はメンテナンス不足である事が明確に判明しています。しかしながら歯周病に対する危機感が薄い方はいまだ多く、何千万人という方がこの病気に苦しめられています。
歯周病とはどんな病気?
歯周病とは、歯を支えている骨がどんどん溶けていく病気です。歯は骨によって支えられているのですが、少しずつ歯周病が進行する事で歯がぐらつきいずれ抜け落ちてくるという恐ろしい病気です。しかも進行期の大半は自覚症状がありません。
ハンドピース
1、歯や歯茎の周辺に歯石と歯垢が付着する
2、それらが増殖して行き、歯茎が炎症を起こす(歯茎から出血する)
3、炎症が徐々に酷くなり次第に自覚症状が出てくる(歯が浮いたような状態)
4、口臭がはっきりと他人にも感知されるようになる
5、歯がぐらつきだし、最後には抜け落ちる

第一段階 歯肉炎
歯周病の初期段階におこる症状です。歯の周りにプラーク(歯垢)がつくことで歯肉に炎症が起こり、歯肉が腫れるようになります。ブラッシングで治せる段階です。

第二段階 軽度歯周炎
歯周ポケットが深くなり、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けて喪失しだします。歯を磨くと出血も見られます。
第三段階 中度歯周炎
歯槽骨の喪失が増え、歯が動くようになります。膿(うみ)が出ることもあり、口臭も気になります。

第四段階 重度歯周炎
歯槽骨が2/3以上喪失し、歯がグラグラになり、やがては抜けてしまいます。口臭はよりきつくなります。

歯周病治療の基本は歯のお掃除です。
歯周病の最大の原因はプラーク(歯垢)の中で増えていく細菌です。歯周病治療における基本で一番重要なことはブラッシングによるプラークコントロールです。
毎日しっかりとブラッシングしてプラークを除去し、口腔内の環境を良くしておくことで健康な状態を維持できますが、ブラッシングをしなかったり磨き残しがあったりすると、歯の表面に付着したプラークは徐々に石灰化し歯石となります。歯石はブラッシングなどで除去することはできません。

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