2018年12月19日水曜日

歯肉に炎症が起こる病気を歯肉炎(しにくえん)といいます。

また、その他の歯周組織にまで炎症が起こっている物を歯周炎(ししゅうえん)といい、これらが二大疾患となっています。
歯肉炎では、主に以下のような症状が表れます。
歯肉から血が出る
通常は歯磨き程度で出血することはほとんどありません。
歯肉炎になると歯磨きしただけですぐに出血します。
歯肉の縁が腫れる
健康な状態だと、歯と歯の間の歯茎は固く鋭いV字の形をしています。
歯肉炎になると、この部分の歯茎が丸みを持って膨らみ、指で押すと熟したトマトのようにブヨブヨした状態になります。
歯の表面のプラーク(歯垢)
歯肉炎になると、歯と歯茎の境目に白い歯垢がたくさん付着します。
歯周病とは
歯周病(ししゅうびょう)とは、歯周組織(歯肉、セメント質、歯根膜、歯槽骨から成る組織)に発生する疾患の総称です。
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歯周病の主な症状は、歯周病の進行と治療法ページをご覧ください。
歯肉炎と歯周病の違い
歯肉炎は、歯肉(歯茎)のみに炎症を起こした状態です。
歯茎の表面付近のみに炎症が留まった状態なので、内部の骨が溶けたり、歯茎が下がったりはしません。

しかし、この歯肉炎を放置していると、歯周病に進行します。
歯周病まで進行すると、歯を支えている骨が溶けたり、歯茎が下がって歯の根が露出したりと、歯茎の表面から顎の骨などの内部に向かってダメージが広がっていきます。
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歯肉炎の段階なら、治療で比較的簡単に元の状態に戻すことができます。
しかし、歯周病は骨などが溶けて失われてしまうため、治療を行なっても完全に元の状態に戻ることはありません。

歯槽膿漏(歯周炎)と歯周病の違いは?
「歯周病」という言葉は、歯肉炎が進行した歯槽膿漏(歯周炎)も含む一般的な総称。歯科治療の現場では歯槽膿漏(歯周炎)や歯肉炎をまとめて「歯周病」と呼ぶケースがほとんどです。一般的に歯槽膿漏になると、口内の歯周病菌により、歯を支える歯槽骨が破壊されていきます。進行すると、歯茎を押すと膿が出たり、歯の根元が見えてグラグラとしてきたりすることもあります。また口臭の原因になることも知られています。さらに治療が遅れると、自然に歯が抜けてしまうなどの症状もみられます。
サイレントディジーズ、サイレントキラー「静かな殺し屋」とは?
歯周病は昔から、「サイレントディジーズ(静かなる病気)」「サイレントキラー」「静かな殺し屋」などと呼ばれています。痛みもなく症状が進行し気づいたときには歯が抜け落ちる、または抜歯が必要になったり、心筋梗塞の要因になったりする可能性があるためこのように呼ばれているのです。

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