2019年8月9日金曜日

正しい位置に歯ブラシが当たっているでしょうか?

歯周病の予防にはテレビCMでもございますとおり、プラークコントロール、つまりプラークを確実に取り除くことが最も大切です。その方法として正しいブラッシングをすること。「私はきちんと毎日ブラッシングをしているのに…なぜ?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。成人の実に約80%が歯周病という統計もありますが、その方々全員がブラッシングをしていないとは考えられません。それでは、ブラッシングをしているのにもかかわらず、なぜ歯周病にかかってしまうのでしょうか?その最大の理由は、きちんと磨いているつもりでもきちんと磨けていないのが実状だからです。 
つまり「磨いてる」ということと「磨けている」ということは、行為は同じでも結果は全く違うということです。

ここで皆さんに質問します。
ご自分に合った歯ブラシをお使いですか?
古い歯ブラシをいつまでも使い続けていませんか?
歯ブラシの持ち方は正しいですか?
正しい位置に歯ブラシが当たっているでしょうか?
磨く順序は適切ですか?
歯磨きに要している時間はどのくらいですか?
多くの方は、いわば自己流でブラッシングを行なっており、きちんとは磨けていなくても自分では磨けているつもりになっているといえます。たかが歯ブラシ、されど歯ブラシなのです。ですから、気軽に相談できる歯科医師を見つけ、ご自分に合ったブラッシングの方法を教えてもらい、それを続けていくことが大切です。そうすれば、自然にきちんと磨けることにつながっていくわけです。また、歯ブラシでは磨けていないところは歯間ブラシやデンタルフロス、部分磨き用の歯ブラシなどの補助器具も併用することが大切です。
バイオフィルムとは
バイオフィルムとは、細菌が菌体外多糖という物を作って堆積した非常に取りにくい細菌の固まりです。
つまり、お口の中に台所やお風呂の排水管のネバネバした部分がある状態といえます。
バイオフィルムの中には、虫歯や歯周病の原因菌が多数存在しています。
ではどうしたら、このバイオフィルムを除去することが可能なのでしょうか?
答えは簡単。歯ブラシやフロス等で機械的にこすり、除去することです。
しかし、歯ブラシだけで完全にバイオフィルムを除去することはできないと言われています。
特に歯周ポケットの内部には、歯ブラシは届きませんのでバイオフィルムの内部の細菌を除去することはできません。
歯周病を治すには単に消毒したり、その部分に薬を入れるだけではなく、このバイオフィルムを専門的に除去していく必要性があるのです。

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