2019年8月12日月曜日

口臭は二つの種類に分類することができます。

なかなか自分では気付きにくい口臭。
周りの人に指摘されてショックを受けた、といった経験はないでしょうか?また周囲の人に不快感を与えるだけでなく、口臭は健康にも悪い影響を与える可能性があります。口臭の原因は硫化水素メチルメルカプタンなどといった有毒ガスです。微量な上空気中に拡散するので命に別条はありませんが、本来強い毒性がある危険なガスです。血管に入って体中をめぐり、細胞を傷つける可能性があることが近年わかってきています。※ちなみに「胃が悪いと口がにおう」というのは俗説です。口と胃の間には食道があり、普段は胃液が逆流しないようぴたりと閉じています。進行した胃がんや肝臓病などでない限り、胃からにおいが上がってくるということはありません。
口臭の種類と原因
口臭は二つの種類に分類することができます。
 生理的口臭
健康な人に、起きた時など一時的に起こる口臭。食事や歯磨きをすることでおさまるもの。硫黄のようなにおいがします。 生理的口臭は、どんな健康な方でも一日のうちに増減を繰り返しておこります。 基本的に食事の前の口臭が強く、食事後がもっとも弱くなります。これは食べ物が舌や粘膜の掃除をして舌苔を減らすことと、唾液が出て口の中を洗い流してくれるからです。 またその他にはストレスの強い時に口臭が増えやすくなります。
 緊張などによって唾液の分泌量が減るためです。ですので職場などでの午後のティータイム・おやつタイムなどは口臭予防には効果的です。 何かを口にすることで口の中の掃除にもなりますし、仕事の緊張感から解放されることで唾液の分泌を促進できるからです。

病的口臭
そばにいるのが不快なほど強いにおいが慢性的に起こるもの。 魚や玉ねぎが腐ったようなにおいがします。
  病的口臭の原因はほぼ100%が歯周炎です。
 においのもととなるのは歯周病菌が歯ぐきのたんぱく質を分解して栄養源にするときに発生する、強烈ににおうガスです。歯周炎があると歯周ポケットで菌が発生し続ける上、そこが菌の供給源となって口臭の原因である舌苔(ぜったい)も増えます。つまり、歯周病の治療を行い、歯周ポケットにたまった歯石やプラークを取り除き歯周病菌を口の中から追い出すことができれば
 口臭をなくすことができるということです。
 ※歯周病の治療も当院で行っておりますので、お気軽にご来院、ご相談ください。
 また、病的口臭の予防・緩和には舌苔の掃除も重要です。舌苔とは舌の表面についたクリーム色のものことです。鏡などで簡単にチェックができます。

 舌苔は細菌とその栄養素になるたんぱく質でできています。
 温かく、次から次へと食べ物が付着する舌は細菌にとって格好の住処なのです。
 そこで、定期的に舌のお掃除をして舌苔を減らすことで口臭を減らすことができます。
 歯ブラシなどで舌の表面を掃除される方も多いかと思いますが、より効果的に舌苔を取ることができる舌用クリーナー(ブラシ)や
 「オエッとなってしまうので苦手」と言った方にはタブレット等も販売されています。
 それらを上手に使って舌の掃除を習慣にしてみてください。

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