2019年8月13日火曜日

永久歯の抜歯原因の約33%が虫歯、約42%が歯周病です

予防歯科とは、「悪くなってから歯科医院に行く」というのではなく、「悪くならないために、健康な状態で歯科医院に行く」という考え方です。そのためには、歯科医院でのプロフェッショナルケアと、自宅で行うセルフケアが重要です。

永久歯の抜歯原因の約33%が虫歯、約42%が歯周病です。これらを合わせると、虫歯と歯周病で約75%を占めています。定期的に歯科医院に受診し、予防歯科に取り組むことで、これらの数字を下げることができ、長い時間にわたって自分の歯で食事や会話を楽しむことができます。
フッ素塗布
『フッ素塗布』は、歯の表面にフッ素を塗って歯とお口の中の細菌に作用させ、虫歯になりにくくする方法です。フッ素には、歯の修復を助け、歯質を強くして細菌の作り出す酸から歯を守る働きがあります。また、細菌が酸を作り出す力を抑える働きもあります。

子どもの場合、生えたての乳歯・永久歯は虫歯になりやすいため、フッ素を塗るとより効果的に予防できます。大人の場合、歯周病や部分入れ歯を使用している方は顎の骨や歯肉が痩せてしまい、通常歯肉で覆われているはずのセメント質(歯根の表面を覆う組織)や象牙質(歯の主要部分)が露出してしまうことがあります。それらはエナメル質(歯の表面)よりも弱く虫歯になりやすいため、フッ素を塗ることで虫歯になるリスクを下げることができます。

PMTC
PMTC』(Professional Mechanical Tooth Cleaning)は、歯科医院で専用機器と研磨剤を使って歯をクリーニングすることです。
歯垢(細菌の塊)や食べ物・喫煙などによる着色汚れは、毎日きちんと歯磨きしていても取りきれません。毎日の歯磨きのほか定期的に行PMTCを受けることで、自分では取りきれなかった歯垢や着色汚れを取り除くことができます。専用機器を使って汚れを落とすことに加え、最後にフッ素を塗って仕上げるので、虫歯や歯周病をより効果的に予防できます。
お口の中をすっきりさせたい方はもちろん、矯正治療中で装置があって磨きにくい方や、被せ物をしていて歯ブラシが届きにくい方など、虫歯や歯周病のリスクが高い方にもお勧めしています。
ブラッシング指導
歯垢は歯と歯肉の境目、歯と歯の境目などに溜まるため、歯ブラシが届きにくいことを意識して丁寧に磨く必要があります。しかし、人それぞれ歯並びによって磨きにくい部分があったり、磨き方に癖があるため、きちんと磨くことは簡単ではありません。「毎日きちんと歯を磨いているのに、虫歯になってしまった」という方は、歯垢が取れていないのかもしれません。

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