2019年8月26日月曜日

実はエナメル質は、お口の中で常にカルシウムの溶け出しと吸収を繰り返しているのです

歯科医院は、「歯が痛くなったら行く病院」と思っていませんか? しかしそれでは虫歯や歯周病にかかってしまってからの対処療法しかできません。どちらのお口のトラブルも予防が可能です。「予防」ができれば「治療」は不要なのです。お口のトラブルを未然に防ぐことこそ、お口の健康維持につながります。

予防歯科のメリット
スウェーデンや米国など歯科先進国といわれる国々では何十年も前から虫歯や歯周病の予防意識が浸透しています。そしてその結果として、年齢を重ねた方の残存歯数が、日本のご高齢の方に比べてはるかに多いというデータがあります。まさに、虫歯・歯周病の発症を未然に防ぎ、お口の中をより健康で快適な状態のまま維持していくのが「予防歯科」の目的です。

予防でさまざまな負担軽減を
「どこも悪いところがないのに定期的に歯科医院へ通うなんて、余計な医療費がかかる」と思われるかもしれません。しかし、実際は治療に通うより通院頻度は低く、そのぶん医療費も少なくてすみます。治療のように、必要に迫られて通院するわけではないため、時間にもゆとりが持てますね。
また、トラブルの早期発見ができれば治療以前の簡単な処置で終わることが多く、歯を削ったり痛かったりなど、心身への負担も軽減されます。定期検診でしっかり病気を未然に防ぎ続けられれば、自分の歯を失うこともなく、入れ歯インプラントといった治療も必要でなくなります。

【虫歯予防には歯の再石灰化がカギです】
虫歯のメカニズムは食後に口腔内に残る糖分から虫歯菌が酸を生み出し、それによって歯が溶かされることにあります。歯の表面にあるエナメル質の厚みは、もちろん虫歯の進行度合いを左右します。実はエナメル質は、お口の中で常にカルシウムの溶け出しと吸収を繰り返しているのです。
カルシウム分が歯質に吸収されることを歯の再石灰化といいますが。この再石灰化が追いつかなくなったときに、虫歯が進行します。つまり、再石灰化を促すことで、虫歯を防ぐことが期待できるというわけなのです。当院の予防歯科では、歯の再石灰化を促す処置メニューを豊富にご用意しています。

セルフケアとプロケアを活用しましょう~予防歯科メニュー~
デンタルケアは、日々のセルフケアと定期的なプロケアの両立によって完成するといってもよいでしょう。どちらか一方が疎かになってしまうと、上手な予防につながりません。

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