2019年8月13日火曜日

自分の歯で噛めることの大切さ

年をとると、歯の本数は少なくなっていくものです。実際、日本における80歳の方の残存歯数は8本程度に留まっています。けれどもこれは、あくまで日本人に当てはまる傾向でしかありません。なぜなら、口腔保健の先進国であるスウェーデンでは、同じ80歳の方でも残存歯が25本も存在しているからです。

これはスウェーデンで予防歯科の概念が普及し、子どもの頃から歯科検診や歯の健康づくりに取り組んでいるからです。これだけ歴然とした差があると「加齢とともには歯は少なくなっていく」という固定観念は崩れることかと思います。予防歯科に取り組むことで、大切なご自身の歯を守ることができ、よく噛めて、おしゃべりも楽しめるようになり、人生そのものが豊かになります。
予防歯科のベースとなる2つのケア
「プロフェッショナルケア」と「セルフケア」が予防のベースとなる
予防歯科では、さまざまな歯科処置を受けることができますのが、そのベースとなるのは「プロフェッショナルケア」と患者さまご自身が自宅で行う「セルフケア」です。 
この2つを一生涯続けていくことで、お口の健康を守ることができます。その結果、80歳になっても25本の歯を残すことも夢ではありません。

PMTC
PMTCProfessional Mechanical Tooth Cleaning)とは、専門家による歯のクリーニニングです。電動ブラシを使って歯の隅々まできれいに磨き、プラークはもちろんのこと、軽度の着色汚れなども効率的に除去できます。また、フッ化物が配合された薬剤も使用しますので、歯質が強化され、虫歯や歯周病予防に貢献します。

スケーリング
スケーリングとは、歯石を除去する歯科処置です。スケーラーと呼ばれる専用の器具を使って、歯面に沈着した歯石を取り除きます。歯石は歯ブラシで落とすことのできない汚れですので、歯科医院でのスケーリングが不可欠です。歯面が滑沢になることで、細菌の繁殖が抑えられ、虫歯や歯周病を予防できます。
ブラッシング指導
虫歯や歯周病を予防する上で、何よりも大切なのは歯磨きです。それも患者さまお一人お一人の歯列に最適なブラッシング法で、歯磨きを実践する必要がございます。そこで当院では、歯磨きの専門家である歯科衛生士が患者さまに合った歯ブラシ選びから磨き方まで、細かくアドバイスさせていただきます。

0 件のコメント:

コメントを投稿