2019年8月30日金曜日

歯周病の進行段階は大きく分けて、「歯肉炎→軽度歯周炎→中等度歯周炎→重度歯周炎」という4段階に分けられます

歯槽膿漏と同じ意味で、歯ぐきに近い部分についた歯垢や歯石の中にいる細菌によって引き起こされる病気です。
歯と歯ぐきの境目についた歯垢から歯の根に沿って歯周病菌が入り込み、歯を支えている周りの歯槽骨をじわじわと壊していきます。歯を失う最大の原因です。
統計によると、35歳で80%以上の人が歯周病になっています。しかし、35歳になってから突然歯周病になるわけではありません。

実は20歳代から少しずつ進行していき、十数年かけて歯肉をじわじわゆっくりと悪化させ、歯ぐきから血が出るという自覚症状が出る3040歳代頃には中等度歯周炎になっています。50歳前後から歯周病で歯を抜くことになるケースが急増するという調査結果もでています。むし歯と違ってあまり痛みがないため、気づいた時には抜くはめに・・・なんてこともありえる怖い病気なのです。
悪化するとこんなに恐ろしい!
歯周病の進行段階は大きく分けて、「歯肉炎軽度歯周炎中等度歯周炎重度歯周炎」という4段階に分けられます。ほとんどの人は歯肉から出血するといった自覚症状を感じてからはじめて歯科医の診察を受けに行きますが、このような症状がある時はある程度悪化した状態と思われます。ついつい放っておいて歯周病が悪化し、歯を抜くと多くの障害が出てきます。50歳代で自分の歯が何本もないということにならないよう日頃からの歯周病の予防をぜひ心がけたいものです。

ネバネバした粘性の被膜の中に細菌が繁殖し、付着した状態のものを「バイオフィルム」と呼びます。 「バイオフィルム」は抗生物質や消毒液に対しても強い抵抗性があり、その中では細菌やバクテリアが繁殖していきます。 私たちの生活の中でも、お風呂場の排水溝やキッチンの三角コーナーのヌメリなどで見ることができます。お口の中では、むし歯や歯周病の原因菌がこの「バイオフィルム」を形成して歯の表面にへばりついています。
「むし歯や歯周病は特定の細菌によって起こる」ということがわかっており、『その細菌をコントロールすれば病気のリスクを下げることができる。』これが予防なのです。歯磨きでは落とせない「バイオフィルム」ですが、専門技術を用いて行うクリーニング(PMTC)で落とすことが可能です。当院では「バイオフィルム」を除去して原因となる細菌を減らし、お口の中の環境を整えてから治療を行うというスタイルを積極的に取り入れています。バイオフィルムは34ヶ月で形成されてしまいますので、歯周病予防のためには34カ月に1度専門技術によるクリーニング(PMTC)を行うのがベストです!

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