2019年8月16日金曜日

実は、歯周病が進行する要因は、歯周病菌の感染だけではありません。

歯周病は、風邪と同じ細菌が原因で起こる感染症ということをご存知でしょうか?
歯周病は歯の周囲組織が破壊されていく病気で、日本人の約8割以上もの方が歯周病であると言われており、そのうち4割の方が、歯周病により歯を失っています。
歯周病は適切な治療を行わない限り、決して治ることはありません。歯周組織の破壊を抑制できなければ、最終的には歯を失ってしまいます。

そして、歯周病は初期の段階では、ほとんど自覚症状があらわれません。歯茎から血が出たり、口の中がネバつく程度の症状なら大丈夫と思いがちですが、歯周病の治療は、初期の段階ほど治りが早く治療効果も大きいのです。
実は、歯周病が進行する要因は、歯周病菌の感染だけではありません。
適切でないお口のケア方法
日頃の生活習慣
体調やストレス
遺伝
など、様々な影響を大きく受けるため、最近では「生活習慣病」の一つとして認識されています。
毎日の仕事や無理のある生活習慣を繰り返していると、疲労やストレスが溜まり、自律神経のバランスが悪くなって体調を崩してしまいます。体調を崩してしまうと、免疫力の低下に起因する二次的要因で、口内炎ができたり、食べ物が消化しにくくなったり、アレルギー性の疾患をお持ちの方はそれが表面に現れたりします。風邪などの感染症にかかりやすくなるのもこの時期です。

歯周病にも全く同じことが言えます。
普段は何でもないのに体調が悪い時だけ歯茎が腫れるといった方がいますが、体調が良い時は免疫機能が働いているため歯周病が表面に現れないだけなのです。
日常生活の乱れやストレスの増大、喫煙などによる免疫機能の低下が強く影響します。
まずは、生活リズムや食生活・ストレスの改善、充分な睡眠、禁煙など、ライフスタイルを改善し、免疫力を高める生活を送っていくことが大切です。
歯科医院で「お口の中を衛生的にする治療(プロフェッショナルケア)」を受け、その上でホームケアをきちんと行わなければ、歯周病はなかなか治りません。
歯科医院でしか行えないプロフェッショナルケアを定期的に受けましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿