2017年6月23日金曜日

海外と日本では予防意識にこんなに差が!

日本でも少しずつ歯科予防に対する意識が高まってきていますが、欧米とくにスウェーデンなどの北欧諸国に比べると、はるかに及びません。歯科先進国といわれるこれらの国々では、「予防のために歯科医院へ通う」ということが当たり前になっているのです。
日本では、予防のために歯医者さんで定期検診を受けている人がどれくらいいると思われますか? 実ははたったの2%です。これに対して、欧米では70%の人が定期検診を受けているのです。そしてこの差は、高齢になってから残っている歯の数に影響しています。

欧米では80歳時点で1520本の歯が残っているのに対して、日本ではわずか平均8本しか残っていません。たった8本の歯では十分に咬むことができません。つまり、ほとんどの人が入れ歯などを使用しているということになるのです。「高齢になっても自分の歯でしっかり食事をしたい!」――この願いをかなえるためにも予防歯科で定期的にメンテナンスを受けるようにしましょう。
PMTC
PMTCとは、歯科医師や歯科衛生士など口腔衛生の専門家が、器具を使って行う歯のクリーニングのことです。通常のブラッシングでは落とし切れないような汚れやプラークを除去することにより、虫歯や歯周病予防につなげています。PMTCを受けることで、お口の中がすっきりし、歯はピカピカになります。矯正治療中の方や、ブリッジ、被せ物治療をされている方などは、歯ブラシの毛先が届きにくい場所がありますので、定期的なPMTCを受けるようにしましょう。
咬み合わせチェック
咬み合わせが乱れていると、ブラッシングの際に磨き残す箇所が発生し、虫歯や歯周病にかかるリスクが高まります。そのほか、よくない咬み合わせのために、顎関節症や頭痛、肩こりなどを起こすことも。予防歯科の定期検診では、咬み合わせのチェックも行います。よくない咬み合わせであれば、改善に導くことによって、お口まわりの病気にかかるリスクを減らすことにつなげています。

定期検診を受けましょう
歯の健康のためには、日頃からフッ素入りハミガキを使って、丁寧に歯を磨くこと、そして、定期的に検診を受けることが大切です。治療などの必要がなくても、少なくとも1年に12回は受診するように習慣づけましょう。口の中をチェックしてもらったり、歯みがきでは落とせない歯石や着色汚れなども落としてもらったりすれば、むし歯や歯周病の予防にも効果的です。

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