2017年6月6日火曜日

「病気にかからないための予防」が大切なのです

虫歯に冒された部分を削って治療をしても、削った箇所がもと通りになることはありません。また、一度虫歯や歯周病にかかった歯は、病気が再発するリスクが高くなります。一度治療したからといって放置すれば、病気の再発を招いてどんどん歯を削ることになってしまいます。つまり、お口の健康のためには、治療と同等、あるいはそれ以上に、「病気にかからないための予防」が大切なのです。
予防をしっかり行いましょう
従来、「歯医者は歯が痛くなってから行くところ」という考え方が一般的でした。しかし、最近では予防歯科の重要性が知られるようになり、「歯医者は病気になる前に行くところ」という意識が高まってきています。口腔内の環境を正しい状態に保つことによって、虫歯や歯周病といった歯の病気にかかりにくくなります。そして仮に虫歯にかかっても、早期発見できれば削る範囲が少なくて済み、治療期間や費用を抑えることにつながるのです。
定期的なクリーニングで健康な歯を保ちます
むし歯や歯周病の原因となる歯垢を減らすことは、むし歯や歯周病の一番の予防対策です。歯垢を除去することを「プラークコントロール」と呼んでいます。しかし、日々のブラッシングやフロスなどを使った日常のケアだけでは、歯垢を完全に落とすことはできず、完璧なプラークコントロールができているとは言えません。

そこで当院では、PMTCProfessional Mechanical Tooth Cleaning) という専門的なクリーニングを行っています。90分間かけて徹底的に歯のクリーニングを行うことで、患者様のすべての歯からバイオフィルム(たくさんの種類の細菌が集まった膜状のもの)を除去します。完全に歯垢が除去された歯は、驚くほどツルツルになります。日常のお手入れで多少磨き残しがあってもカバーできるほどきれいになるので、多くの患者様が定期的なクリーニング処置を希望されています。
PMTCの効果
歯質の強化
フッ化物入りペーストにより再石灰化を促進し、歯のエナメル質を強化します。
虫歯の予防
細菌性バイオフィルム(歯の汚れが成熟されて形成される細菌が作った膜)を破壊し、プラークを除去し、再付着を防ぎ、虫歯を予防します。
歯周病、歯肉炎の改善・予防
歯と歯肉の間の汚れを除去することにより、歯肉の症状を改善します。歯肉が引き締まるので、歯周病の予防にもつながります。
審美性の向上
タバコのヤニや茶シブなどの沈着した色素を取り除き、光沢のある本来の歯面に回復します。

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