2017年6月26日月曜日

磨き残しの多いところが虫歯になりやすいのですが

虫歯は、細菌が糖質から作った「酸」によって歯が溶かされる病気で、「細菌の塊=プラーク(歯垢)」が原因で起こります。
歯と歯の間、奥歯の噛み合わせ、歯と歯茎の境目の溝など歯ブラシが届きにくく、磨き残しの多いところが虫歯になりやすいのですが、しっかりと予防を行えば、確実に防ぐことができる病気でもあります。

C1」歯の表面(エナメル質)のむし歯
歯の表面をおおっているエナメル質が溶けている状態です。黒い着色や白い斑点がありますが、自分で見つけるのは難しいです。痛みはあまり感じませんが、舌で触るとザラザラして、歯の表面が白くにごっています。むし歯になっている歯の表面を削って詰めるだけの治療になるので、痛みもなく簡単に治すことができます。
C2」歯の中(象牙質)のむし歯
歯の中の象牙質まで進んでしまったむし歯です。噛むと痛かったり、冷たいものや甘いものが歯にしみるといった自覚症状が出てきます。痛みを伴う場合は麻酔を打ってから治療することがありますが、この段階でも基本的にむし歯を削って詰めるだけなので、通院回数もそう多くなく治すことができます。

C3」神経まで達したむし歯
歯の中の象牙質からさらに奥の神経(歯髄:しずい)近くまで進んでしまったむし歯です。冷たいものよりも熱いものがしみるようになります。炎症を起こして神経が圧迫されるため、ズキズキ痛みます。神経を取る治療(根幹治療:こんかんちりょう)が必要になると、通院回数も多くなります。
C4」歯の根まで進行したむし歯
歯の頭の部分(歯冠部:しかんぶ)がなくなって、ボロボロの歯の根の部分(歯根:しこん)だけが残ります。神経(歯髄:しずい)が死んでしまっているので、痛みを感じることはあまりありません。歯の根元に膿がたまっていると、あごの骨に細菌が感染する場合もあります。最悪、歯を抜くことになりますが、歯の状況によっては抜かずに歯を残せる場合もあります。それぞれの段階における治療方法は、むし歯の細かい進行状況と、治療する歯医者さんによって変わってきます。早い段階であれば、治療にかかる時間・お金・精神的な負担が軽くて済みます。あなた自身の大切な歯ですから、定期健診をして歯の健康を保ってくださいね。
歯冠部う蝕
歯のエナメル質から起こる虫歯です。
奥歯のかみ合わせの溝や、歯と歯の間などの磨き残しの多いことから発生します。

二次う蝕(治療済みの歯に起こる虫歯)
一度詰めたりかぶせたりして治療した歯から起こる虫歯です。
詰め物と歯との隙間にはプラークが溜まりやすく、そこから細菌が侵入し、虫歯が発生します。

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