2017年6月19日月曜日

歯のクリーニング「PMTC」も、症状改善に効果が期待できます

歯周病とは、歯肉や歯を支えている組織に起こる病気のことを言います。誰でも歯と歯肉の間には、すき間があります(歯周ポケット)。この歯周ポケットに歯垢やバイ菌が入り込み、歯肉に炎症が起きた状態を「歯肉炎」、歯肉炎が進行し、歯を支えている組織を破壊し始めると「歯周病」になるのです。
歯周病には大きく分けて、歯肉炎と歯周炎の2つがあります。
歯肉炎
歯肉炎とは、歯周ポケットに歯垢が溜まり、歯茎に炎症が起き出血を伴ったりする症状です。初期段階なら歯垢(プラーク)や歯石をとって、毎日正しいブラッシングを続けることで改善するので、歯科医院で正しいブラッシング法を指導してもらいましょう。歯のクリーニング「PMTC」も、症状改善に効果が期待できます。

歯周炎
歯周炎とは、歯肉炎が悪化して歯茎の奥まで炎症を起こしている状態で、最悪の場合歯が抜け落ちてしまいます。見た目で腫れがわかるほど進行すると、歯がぐらぐらと揺れるようになり、ちょっとしたことでかなりの痛みを感じるようになります。あまりにも悪化すると、外科手術が必要になることもあります。
各種検査
まずは現状の把握です。歯周病の原因は千差万別なので、治療していく前にしっかりと検査を行います。具体的には、歯周ポケット診査やレントゲン撮影、口腔内写真撮影等を行います。また、希望者にはご自身のお口の中にいる歯周病菌を知るために、細菌培養検査も行っています。このような検査を踏まえて、11人に適した治療計画を立てます。
プラークの除去・歯石の除去
歯周病はプラークの存在により引き起こされます。プラークとは、例えば歯ブラシが不十分だったりして磨き残してしまったが故に、歯の表面にくっ付いたネバネバした物質のことを言います。そして、プラークが固くなったものが歯石といいます。これらの中にいる細菌によって歯肉が炎症を起こしたり、歯を支える骨を溶かしたりします。このようなプラークや歯石を取り除くのが最初の治療です。専用の器具を用い、綺麗に取り除いていきます。

歯周病を防ぐ最も良い方法は、6ヶ月に1度(健康な方)、定期検査を受けることと、普段の生活で歯周病になりやすくする原因を少なくすることですが、歯周病にかかってしまったら早めに適切な歯周病治療を行うことが大切です。

歯周病は自覚症状がないため、歯の生活習慣病といえます。体の生活習慣病と同様に、定期健診でしか気づかないことが多いため、お口のメンテナンスと合わせて定期健診を行うことをおすすめいたします。

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