2017年6月27日火曜日

「予防」を専門に行う診療を予防歯科と言います

歯科における2大疾患は虫歯と歯周病です。痛みや違和感がしてから、治療すれば良いと思われる方が多いはずです。しかし、その様な状態ですと、たとえ最新の医療を受けたとしても完全に元の状態には戻せません。さらに、放置すれば悪化して、最悪、歯を失うという事態になりますだからこそ、歯科で定期的なメンテナンスを受けて、むし歯や歯周病などを早期に見つけて、予防していくことが大事なのです。短い時間と少ない費用で大きな病気にならずに健康な「歯」を持ち続けることが出来ます。
治療によって歯の寿命が10年縮む?
歯の寿命は、個人差はあるものの約50年と言われています。しかし、削るなどの治療を一度でも行うと40年に縮むというデータがあることをご存じですか? さらにもう一度治療を行うとまたもや10年縮むという報告もあります。いつまでもご自身の歯と一緒に生活を続けたいのであれば、予防に努めることは非常に重要であると言えます。

PMTCは、毎日の自分で行なう歯磨きで落ちない歯の汚れを歯医者さんで専用機器を用いてきれいにクリーニングすることです。毎日、知らず知らずのうちに磨き残してしまった部分や歯ブラシでは磨くことができない歯周ポケット内の歯の根の部分もキレイに磨き上げて汚れを取り除きます。歯石を取るような治療ではなく、あくまで心地よい範囲の刺激で行なわれます。治療ではなく歯磨きの手伝いをして欲しい人、歯周病の治療が終わっている人、矯正中の人、被せ物やブリッジなどがある人におすすめです。
フッ素での予防
フッ素は歯を強くする成分で、むし歯に対して抵抗力の弱い乳歯などをむし歯から守る薬剤です。このフッ素を定期的に歯に塗ることで歯質を強化します。歯に直接フッ素を塗るので、市販の歯磨剤よりも効率的に取り込むことが出来ます。初期のむし歯を修復する効果や歯垢の中にあるむし歯菌の働きも抑える効果もありますので、幼児期のむし歯予防には効果的です。フッ素はフッ素入り歯磨き粉、フッ素のうがい薬などがありますが、歯面へ直接のフッ素塗布がより効果的です。
定期健診とは、むし歯や歯周病のチェックはもちろん、歯のクリーニングや患者様それぞれに合わせた日常的な予防対策を行う歯の健康診断のようなものです。ご自宅での口内ケアは非常に大切ですが、それだけでは不十分なケースも多くあります。そのため、歯科医院での定期健診が必要とされているのです。

「歯医者はむし歯になったら行くところ」とお考えの方も多くいらっしゃいますが、それでは症状が進行し、手遅れになってしまうケースもあります。36カ月に一度、定期健診を受ければむし歯や歯周病の発生をかなりの確率で防ぐことができます。また、結果として治療費がかからなくなるだけでなく、歯の寿命をのばすこともできるのです。

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