2017年6月16日金曜日

歯科医院で治療を受けなければ悪化の一途をたどります

歯周病は、日本では「国民病」と呼ばれています。なぜなら、日本人が歯を失う最大の原因とされ、成人の約8割がかかっている、またはその予備軍と言われているからです。
プラークに棲みついた歯周病菌によって、歯肉などの歯周組織が炎症を起こす歯周病。悪化すると顎の骨が溶かされ、いずれは歯が抜け落ちてしまいます。歯周病は虫歯以上に初期の自覚症状がない病気。つまり、歯肉に腫れや痛みを覚えた時には、すでにかなり進行しているというケースが多いのです。そして自然治癒することがほとんどないため、歯科医院で治療を受けなければ悪化の一途をたどります。
歯周病と生活習慣の関係
食生活
糖分の含まれる飲み物、ガム、キャンディなどひと口でも口に入れると1回とカウントし、1日飲食回数が5回を超えるとむし歯のリスクが高まっていくと言われています。決まった時間に規則正しく食事をとり、できるだけ間食しないようにしましょう。また、間食をする際は、だらだらと長い時間食べず、短時間で1度にすませることが大切です。寝ている間は唾液の量が少なくなり、自浄作用も弱まるので寝る前は何も食べないようにしましょう。
タバコ
喫煙者は吸わない人に比べて26倍歯周病になりやすいとも言われています。タバコを吸うことで歯周病へのリスクが高まり、逆に禁煙するとリスクは下がります。歯周病予防のためにも禁煙してみてはいかがでしょうか。

さまざまな歯周病治療を実施
歯周病治療に力を入れている当院では、さまざまな治療方法で患者さまの健康をお守りしています。まずは、基本とも言える「スケーリング」です。スケーラーという器具を使って、歯の表面についた歯垢・歯石を除去していきます。歯磨きだけではとれない汚れも落とすことが可能ですので、定期的に受けることをおすすめいたします。次に、「SRP(スケーリング・ルートプレーニング)」です。SRPも、スケーリングと同じく歯垢・歯石を除去する治療ですが、歯茎の中まで器具を入れる点に違いがあります。歯周ポケットまで清潔にできるため、歯周病治療としては代表的な治療方法となっています。
ご自身でのお口のケアに関する指導も行っています
歯周病にかからないようにするためには、日頃のセルフケア(ご自身でのお口のケア)がとても重要です。そこで当院では、歯磨きの方法はもちろん、使用する道具の選定などもお手伝いしています。お口の状況は、まさに十人十色。人によって、自分に合う歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどは異なるものです。患者さまにぴったりのものをご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。また、歯周病の成り立ちなどについても、わかりやすくご説明します。ご自分のお口のことをきちんと理解して、しっかりと守っていきましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿