2019年10月8日火曜日

歯の穴がさらに深くなり、エナメル質の奥にある象牙質まで虫歯が達した状態です

虫歯は、お口のなかの虫歯菌が食べカスに含まれる糖分(ショ糖)を分解して「酸」を生成し、その酸によって歯が溶かされてしまう病気です。
ごく初期の虫歯は「脱灰」といい、歯の表面のエナメル質の成分がわずかに溶け出す程度です。この段階では歯の「再石灰化」によって溶け出したミネラル成分が再び歯質に元に戻りますが、再石灰化が追いつかずにそのまま虫歯が進行してしまうと、歯質がどんどん溶かされて虫歯が重症化します。
虫歯の進行段階とおもな治療法
C0:脱灰
ごく初期段階の虫歯です。歯の表面が白く濁って見えますが、「痛い」「しみる」といった自覚症状はまだありません。
C1:エナメル質の虫歯
歯の表面のエナメル質が溶けて黒ずんで見える状態です。冷たい物がしみることがありますが、痛みが出る段階ではありません。
C2:象牙質の虫歯
歯の穴がさらに深くなり、エナメル質の奥にある象牙質まで虫歯が達した状態です。冷たい物や甘い物がしみたり、痛みを感じたりするようになります
C3:神経に達した虫歯
象牙質を突き破り、さらに内側にある神経まで到達した重度の虫歯です。何もしていなくても、ズキズキと激しく痛むようになります。
C4:歯の根に達した虫歯
歯の神経が死んでしまうといったん痛みはなくなりますが、歯根の先に膿がたまるとふたたび激しく痛み出します。
根管治療について
検査
正確に虫歯の状態を検査~ダイアグノデント~
「ダイアグノデント」は、レーザー光を用いた虫歯診断装置です。虫歯の進行状態を099の数値で視覚化できるので、肉眼やレントゲン検査では発見しづらかった初期の虫歯や特殊な形をした虫歯なども正確に把握することができます。短時間正確な診断ができ、適切な治療が可能になるのです。

歯の内部や顎の骨もチェック~歯科用CT
歯科用CTは撮影したデータをコンピュータ処理によって再構成し、3次元画像を取得できる診断機器です。歯の内部や顎の骨などを解像度の高い3次元画像で詳細に把握できるので、正確な診断や確実な治療につながります。根管治療の精度を高めるためには欠かせない設備です。

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