2019年10月8日火曜日

あなたは、奥歯を咬みしめたとき、前歯も横の歯もしっかり咬んでいますか?

ファスナーも歯車も、歯がしっかり咬み合って、はじめて持ち前の機能を発揮します。同じように歯は、歯並びのきれいさだけではなく、すべての歯がきちんと咬み合い、あごの動きによく合って、食べ物を噛めなければなりません。一見きれいな歯並びでも、上下の歯がきちんと咬み合っているとは限りません。大切なのは、咬み合わせ!「歯並びをよくして、もっときれいになりたい」と、矯正歯科医を訪れる人はたくさんいますが、「咬み合わせをよくしたい」という人は、まだ少数派です。しかし、「きれいな歯並び」とは”よく噛める、正しい咬み合わせ”であることを知ってください。
開咬の治療法
成長期のお子さんで、骨の大きさに問題がある場合は、成長期間中上下の顎の成長の管理をします。指しゃぶりや舌のくせがある場合には、適切な矯正装置を用いるか、舌やお口の周りの筋肉のトレーニングを行ってそれらの影響をなくし、正しい咬み合わせにします。これは成長の早い時期(6才~8才)に開始するのが望ましいです。鼻・のどに慢性的な病気があり、いつも口で呼吸をしている場合も顎の発育に問題がでることがありますので、耳鼻科の先生の診察も必要になることがあります。成長期間中、必要に応じて、上下の顎の成長の管理をします。成長の終了後に、すべての永久歯に器具をつけて最終的な咬み合わせを獲得します。歯が動いていく隙間をつくるため、抜歯をすることもあります。
特に顎の大きさに問題がある場合には、口腔外科医の協力で骨の手術を併用することもあります。

叢生(八重歯など)の治療法
成長期のお子さんで、骨格に問題がある場合は、成長期間中上下の顎の成長の管理をします。歯だけが問題の場合は、永久歯がすべて揃うまで、しばらく観察を続けます。しかし、がたがたのために上下の歯がうまく咬み合わない場合には、部分的に悪いところのみを早期に治療する場合もあります。永久歯がすべて揃った段階で、すべての永久歯に器具をつけて最終的な咬み合わせを獲得します。歯が動いていく隙間をつくるため、抜歯をすることもあります。

下顎前突(反対咬合・受け口)の治療法
適切な矯正装置で上下の前歯を動かし、正しい咬み合わせにします。これは成長の早い時期(68才)に開始するのが望ましいです。同時に、成長期にお子さんで、骨の大きさに問題がある場合は下顎骨の過剰発育を抑えたり、上顎骨の成長を促進したりします。
必要に応じて、成長期間中上下の顎の成長の管理をします。成長の終了後に、すべての永久歯に器具をつけて最終的な咬み合わせを獲得します。特に顎の大きさに問題がある場合には、口腔外科医の協力で骨の手術を併用することもあります。
過蓋咬合の治療法
成長期のお子さんで、骨の大きさに問題がある場合は、成長期間中上下の顎の成長の管理をします。これは成長の早い時期(8才~10才)に開始するのが望ましいです。一般的に引っ込み過ぎた上の前歯を先に治します。成長期間中、必要に応じて、上下の顎の成長の管理をします。成長の終了後に、すべての永久歯に器具をつけて最終的な咬み合わせを獲得します。歯が動いていく隙間をつくるため、抜歯をすることもあります。特に顎の大きさに問題がある場合には、口腔外科医の協力で骨の手術を併用することもあります。

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