2019年10月8日火曜日

不要(親知らずなど)で移植する歯があること

歯の移植とは、むし歯や歯周病などで失ったところに自分の健康な親知らずや、機能せず骨の中に埋まっている歯などを移植する方法です。インプラントとは異なり自分の歯を使用するので、異物反応が起こらないという特徴があり、歯の移植は術後4~5ヶ月で安定し自分の歯として噛むことができるようになります。また、保険の適用が可能なケースもあります。

しかし歯周病が進行して骨が失われてしまっている場合には困難な場合もあります。また歯が抜けてから時間がたつと、抜けた部分の骨が回復しますから、改めて骨を大きく削って移植しなければならなかったり、また親知らずの形態が悪いと難しかったり、いろいろな条件によって予後が左右されやすいなどの欠点もあります。
移植の条件
不要(親知らずなど)で移植する歯があること
移植するスペースと移植する歯が同じような大きさであること
移植する歯根の形状が良いこと
移植する歯が健康的な歯であること(歯根膜も必要)
長所
ブリッジの治療などのように周りの歯を削る必要がない。
保険が適応される場合がある。
自分の歯を使用するので異物反応がない。
歯根膜の働きで、歯ごたえを感じることが出来る。
短所
外科手術が必要。
治療条件が限られる。
移植する歯や歯根膜が良い状態であること。
高齢者では治療後の成功率が下がる傾向がある。
親知らずの移植をご検討されている方へ
親知らずの移植には様々な条件が必要となります。
迷っている方は現在の口腔内の状態を検査し、しっかりした説明を受け移植が出来るか確認されてから治療を検討されるのをお勧めします。

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