2019年10月25日金曜日

成人の約8割がかかっている歯周病の正体

要注意!歯周病は歯を失う原因の第1位です
「歯ぐきが腫れている」「歯ぐきから出血する」「歯がグラつく」などの症状がある場合は、歯周病が疑われます。歯周病は治療しないと徐々に悪化し、やがて歯を失うことにもなる怖い病気です。

成人の約8割がかかっている歯周病の正体
歯周病は、歯を支えている歯周組織(歯ぐきや歯根膜、顎の骨など)が歯周病菌により破壊されていく病気です。最悪の場合には、歯が抜け落ちてしまうこともあります。日本の成人が歯を失う原因の第1位は、実はこの歯周病。歯周病は「高齢者の方の病気」というイメージがあるかもしれませんが、10代や20代の方にも症状が見られることがあります。初期段階ではほとんど自覚症状が現れず、知らず知らずのうちに進行してしまうため、「静かな病気」とも呼ばれています。
歯周病は全身に関わります
歯周病はお口の中だけの病気のように思われがちですが、歯周病は心疾患や動脈硬化、誤嚥性肺炎など、さまざまな全身疾患と関わりがあることが分かっています。特に注意すべきは糖尿病で、糖尿病と歯周病には一方が悪化すると他方も悪化するという密接な相互関係があるとされています。ほかにも、妊娠中に歯周病を悪化させてしまうと早産や低体重児出産のリスクが高まることが報告されています。全身の健康のためにも、歯周病の早期発見・早期治療・予防が大切なのです。

歯周病にならないためにできること
歯周病は予防できる病気です。お口の健康を守るためには、何よりも予防が肝心

生活習慣指導
歯周病は感染症です。全身の抵抗力が低下すると発症・進行しやすくなります。虫歯や歯周病には生活習慣が関わっています。食生活や睡眠時間、ストレス度合、喫煙習慣などを伺い、必要に応じて予防のためのアドバイスをします。
ブラッシング指導
お口の中の汚れを落とすことが虫歯予防や歯周病予防の基本ですので、毎日の正しいブラッシングが欠かせません。磨き癖があり汚れが残ってしまうと、そこからトラブルを招いてしまいます。患者様一人ひとりに合ったブラッシング方法やデンタルフロスの使い方などについて、丁寧にアドバイスいたします。

PMTC
歯科医院で行う歯のクリーニングです。専用の器具を用いて、普段のセルフケアでは落としきれない部位、とくに歯と歯の間や歯と歯ぐきの溝などに蓄積されたプラークや歯石をきれいに除去します。仕上げには、フッ素塗布を行います。定期的なPMTCが、虫歯や歯周病予防に効果的です。

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