2019年10月22日火曜日

唾液や口に残った食べ物のかすに含まれるタンパク質は、口の中の細菌に分解され発酵します

唾液や口に残った食べ物のかすに含まれるタンパク質は、口の中の細菌に分解され発酵します。この時に発生する「メチルメルカプタン」「硫化水素」「ジメチルスルフィド」などのガスが口臭の原因となっています。

口の中の病気が口臭の原因となる場合もあります。血や膿が出る歯周病、食べかすが詰まりやすくなる虫歯、舌が白くなる程の舌苔、唾液の分泌量が減少するドライマウスなども口臭の原因です。また、内臓疾患による口臭は、内臓が代謝したものが血液中に溶け、呼気と共に排出されることが原因です。
口の中の病気が原因のケース
歯周病
歯周病により、歯肉から血や膿が出ているときは、強烈な口臭の元になります。
特に、歯周病進行度が歯周ポケット(歯と歯茎の間の深さ)で4mm以上になると、他人が必ずといって良いほど口臭を感じるようになります。
虫歯
一本くらいの虫歯が口臭の原因になることは少ないですが、虫歯の穴につまった食べカスは腐敗してニオイを出します。
舌苔(舌の上についてる白い苔)
舌苔が過剰に付着すると口臭の原因になります。
舌苔がいつも過剰に付着するのは、胃腸などのトラブルを疑ってみる必要があります。
唾液の異常
唾液には、細菌を殺菌したり、洗い流す効果がありますが、口の中の粘膜が炎症していたりすると唾液の力が正常に働きません。
また、最近話題になっている「ドライマウス」は口の中が乾燥して、唾液の力が働かず口臭の原因になります。
ドライマウスは、口呼吸、基礎疾患、代謝異常、ビタミン不足、長期にわたる薬物の利用によって起こります。
全身疾患が原因のケース
臓器が悪くて起こる口臭は、臓器から排出された代謝産物が血液中に溶け込み、呼吸によって排出されることによって起こります。
このほか、高熱が出たとき、鼻炎にかかったときなど、口で息をするために唾液が渇いてしまい、一時的に口臭がきつくなることがあります。
その他、慢性胃炎や胃のただれ(臭いゲップが出ることが多い)、気管支カタルなど呼吸器系の病気、蓄膿症、慢性扁桃炎、アデノイドなど耳鼻咽喉科系の病気(口だけでなく、鼻からの息も臭う)、糖尿病(甘酸っぱい臭い)、肝臓病、腎不全、白血病、癌なども口臭を伴うことがある病気です。

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