2018年6月1日金曜日

歯周病は、35歳を過ぎるとリスクが高まります

歯周病は、はじめは痛みなく進行するので、気付かないうちに症状が一気に悪化してしまうことも珍しくありません。重度の場合、抜歯に至ることが多々あります。最近では歯周病菌がさまざまな生活習慣病の原因になっていることもわかってきていますし、ご高齢の方の場合は、歯周病菌が気管から肺に入ってしまうことで肺炎をおこすケースも少なくありません。
歯周病は、35歳を過ぎるとリスクが高まります。歯周病の原因は90%以上が歯垢や歯石です。もし、歯ブラシの時に血がにじんでいたら受診をおすすめします。
PMTCProfessional Mechanical Tooth Cleaning
むし歯や歯周病予防にもっとも効果があるのは、徹底的なクリーニングです。バイオフィルムという、日々の歯ブラシでは落とせない汚れを除去し、歯と歯の間、歯周ポケットの奥まできれいにしていきます。

歯科検診について
口腔内のチェックとクリーニングを行う定期検診。ご自身で正しいケアができる方は1年~6か月に1度のペースで受けられることをおすすめしています。ただ歯石が付着しやすい方や被せものが多い方の場合は3か月~4か月に一度のペースが良いでしょう。また、お誕生日検診では、歯のケア用品などのサンプル詰め合わせをプレゼントしています。

歯科先進国である北欧やアメリカでは、「予防のために歯医者へ通う」という習慣がありますが、日本ではその考え方がまだまだ浸透しているとはいえない状況。そしてその違いは、高齢者の平均残存歯数の差となって表れています。
多くの人が定期検診を受診している北欧のスウェーデンでは、80歳時点での平均残存歯が1520本だといわれています。それに対して、日本人の80歳時点での平均残存歯数はわずか8本。「治療中心」ではなく「予防中心」の診療を行うことこそが、お口の健康を守るためのカギだといえるでしょう。こういったデータを受けて、日本でもようやく「歯科医院は予防のために通うべきところ」という認識が広がりつつあります。

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