2018年6月5日火曜日

歯周病の予防には、歯ブラシによるブラッシングやキシリトールガムを噛んでいるだけでは不十分です

総合的な対策として、規則正しい生活習慣が大切です。歯周病は不注意で簡単になってしまいます。歯周病になってからでは、治療も容易ではありません。 その為にも、きちんとした予防を行う事が大切です。歯周病の禁忌症になっている喫煙を制限することも予防の一つです。また、定期的に歯科医院に通い、歯石除去、PMTC(クリーニング)などのプロフェッショナルケアを受けましょう。

PMTC
正式名称を プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング と言います。すみずみまで綺麗に磨いているつもりでも、ご自宅のブラッシングではどうしても限界があります。 歯にはどうしてもプラーク(歯垢=バイオフィルム)が貼りついてしまうものです。 他の分野のものと区別され易いように、歯科ではプラークバイオフィルムと言う場合もあります。 このプラークを取り除くために、専門の器具を用いて徹底的に研磨、清掃、虫歯を事前に防ぐのがPMTCです。 普段ご自分で磨くことができる外側の歯はもちろん、歯と歯肉の間や、歯と歯の間も専用の器具を用い、徹底的に清掃します。医師の指示を仰ぎ、自宅では出来ないPMTCや予防管理、治療・処置をしましょう。
歯周病治療の流れ
歯周病の専門的治療としてたくさんの方法(歯周外科手術、再生治療、レーザーなど)が紹介されていますが、実際に歯周病専門医が行う治療のほとんどは患者様の身体自身が持つ治癒力を少しだけ後押ししているだけなのです。
もちろん歯周病を治す特効薬はありません。重要な事は、基本的治療(ブラッシング、歯石の除去などのプラークコントロール)をしっかりと行い患者様の治り方(反応)を確認(再検査)してから次のステップ(歯周外科手術、再生治療などのより高度な専門的治療法)を検討することだと考えます。

1.初回検査:
必要に応じてレントゲン撮影、口腔内写真撮影、歯周ポケットの測定、咬み合わせ診査などの歯周病検査を行い治療計画の検討をします。
現在のご自身のお口の状態を分かりやすいイラストと口腔内写真で説明します(プリントして持ち帰りができます)。また具体的な治療計画を相談します。
2.基本治療(すべての患者様に)
プラークコントロール指導(歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロス、洗口液など患者様のお口の状態に合わせた口腔清掃法の指導)とプラークコントロールを困難にする歯石の除去、虫歯の治療、不適合冠の修正、歯周病に悪影響を与える生活習慣の改善を行います。

3.再検査
基本治療後の検査を行い今後の治療方針を再検討します。多くの患者様は歯石の取り残しのチェック(基本治療の徹底)を行えば症状は改善します。必要であれば基本治療を繰り返す場合もあります。

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