2018年6月14日木曜日

歯周炎、歯槽膿漏などを総称して「歯周病」といいます

歯周病とは、歯の表面に付着した「歯垢(プラーク)」の中にいる「歯周病菌」が歯と歯肉の間に入り込み、歯を支えている組織(歯ぐきや骨など)に炎症をもたらす感染症です。歯肉炎や、歯周炎、歯槽膿漏などを総称して「歯周病」といいます。

歯垢(プラーク)
歯と歯肉の間にたまる乳白色で粘性のある細菌のかたまりです。歯垢1mg中に12億ほどの細菌がいるといわれており、糖分を栄養として増殖します。
歯石
歯に長時間付着した歯垢が、唾液中のカルシウムと混ざって石灰化したものです。表面に凹凸がある為、細菌や歯垢が更にたまりやすくなります。
歯周ポケット
歯垢の侵入により、歯と歯肉の間の溝(歯肉溝)の深さが4mm以上になってしまった状態をいいます。
歯肉炎
歯の周りに歯垢(プラーク)がつくことで歯肉に炎症がおこり、歯ぐきが腫れるようになります。

軽度歯周炎
歯周ポケットが深くなり、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けて喪失しだします。歯を磨くと出血も見られます。

中等度歯周炎
歯槽骨の喪失が増え、歯が動くようになります。膿(うみ)がでることもあり、口臭も気になります。

重度歯周炎
歯槽骨が2/3以上喪失し、歯がグラグラになり、やがては抜けてしまいます。口臭はよりきつくなります。
欧州諸国では「予防」は常識
欧州諸国では、定期的に歯科医院にメンテナンスに行くことは常識となっています。その中でも最も進んでいる国といわれているのがスウェーデンです。実に90%以上の方が、歯科医院に治療ではなくメンテナンスのために通っているといいます。そのスウェーデンの歯学博士であるアクセルソン博士の研究によると、きちんとメンテナンスを行った方は、30年経っても97.7%の歯を残すことが出来ると証明されました。逆に、症状のあるときだけ歯科医院に行かれる方は、将来的に5本程度しか歯が残らないといわれています。

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