2018年6月27日水曜日

「歯周ポケット」という単語は、テレビや健康系の雑誌などですっかりおなじみですね

「ブラッシングの際に血が出る」「歯ぐきが腫れている」といった症状がありませんか? もしかしたらそれは、歯周病の兆候かもしれません。日本は「歯周病大国」と呼ばれており、30代の約8割が歯周病だといわれています。歯周病は、歯周細菌と呼ばれる細菌が、歯茎の内側に入り込むことで発生します。

歯周病が進むと、歯ぐきだけではなく、歯を支えている顎の骨(歯槽骨)にまで炎症が及びます。進行を抑えられなければ歯を支えることが困難になり、最終的には歯を失ってしまう恐ろしい病気です。歯周病を予防するには、早期発見・早期治療が欠かせません。

「歯周ポケット」という単語は、テレビや健康系の雑誌などですっかりおなじみですね。健康で問題のない歯ぐきは、歯と歯ぐきの間にある溝(歯周ポケット)の深さが02mmです。しかし、歯周病菌によって歯ぐきが炎症を起こしたり、顎の骨が溶けたりすると、徐々にこの溝が深くなってきます。歯周ポケットが4mm以上になると歯周病が始まり、6mm以上になると重傷の歯周病といえます。ポケットが深くなると、歯周病菌や歯石の温床となってしまいます。
歯周病の治療方法
歯周病を引き起こしている細菌の状態を調べることは歯周病治療においてとても重要です。当クリニックでは細菌検査キット(BML)を使ってお口の中の細菌の状態を確認し、患者さんのお口の症状に合わせた治療を行っています。歯周病の基本治療として、細菌の温床となっている歯垢や歯石を除去するスケーリングやブラッシングで、お口の中のクリーニングを行います。同時に、細菌を減らすための内服薬を処方することもあります。また、重度の場合は歯周外科処置を行います。

歯周病治療の手順
ステップ0:生活習慣(食事・喫煙・ブラッシングなど)のご相談や、現状の歯ぐきの検査、記録をおこないます。その後、治療法をご説明します。

ステップ1:目に見える歯石を除去します。
ステップ2:歯と歯ぐきの間の歯石を慎重に除去します。1回におこなう処置は、26本ずつです(処置には麻酔を用いることもあります)。それから歯面を磨き上げ、汚れを付きにくくします。

ステップ3(進行している人):麻酔をした上で歯ぐきを切開し、歯にこびり付いた歯石や汚れを徹底的に除去し、その後縫合します。また、必要に応じてほかの部分から健康な歯ぐきを移植し、骨の再生をおこないます。

ステップ4:処置後にはメインテナンスをおこないます。歯と歯ぐきは毎日使うもの。専門家による定期的なメインテナンスが必要です。

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