2018年6月4日月曜日

毎日のセルフケアで欠かせない歯みがきは、歯周病予防の基本。

歯周病は、日本人の約8割が「歯周病患者」もしくは「歯周病予備軍」といわれているほど蔓延している病気で、日本人が歯を失う原因の第1位です。また、「沈黙の病気」といわれているほど初期段階では症状に気付きにくいという特徴があります。気付いた時にはすでにかなり進行していた……と言ったことにならないように、定期的に検診を受けることをおすすめします。

歯周病の進行段階と治療法
軽度歯周病(歯周炎)
歯ぐきに軽い炎症が起き、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)が少し深くなります。
歯みがきすると血が出ることがあります。
歯みがき指導
毎日のセルフケアで欠かせない歯みがきは、歯周病予防の基本。一人ひとりに合った正しい歯のみがき方を指導します。

スケーリング
プラーク(歯垢)が石灰化してできた歯石は、細菌の塊です。この歯石を、スケーラーという専用の器具を使ってきれいに取り除きます。

中等度歯周病
歯周ポケットが深くなり、顎の骨が溶かされはじめます。歯ぐきの腫れや出血が増し、歯がグラついたり浮いているような感覚が現れたりします。

ルートプレーニング
キュレットという専用の器具を使って、歯周ポケットの内部についたプラークや歯石を徹底的に取り除きます。歯根面をなめらかに整え、汚れの再付着を防ぎます。
歯周病予防
歯周病は年をとってからかかる病気ではなく、その初期症状は10代に現れることもあります。現代人の歯をなくす原因は、半分以上が歯周病によるものと言われており、予防の重要性が高まっています。
ブラッシングとデンタルフロスの指導
上記の虫歯予防でも説明した正しいブラッシングとデンタルフロスの利用は、歯周病予防にも欠かせません。歯科衛生士の指導のもと正しい使用法を身につけてください。
定期的な歯垢と歯石の除去
歯の回りに付着する歯垢や歯石が、歯肉と歯の間に侵入しその中で繁殖をくりかえすことで歯周病は進行します。そのため歯周病の予防には、歯科医院での定期的な歯垢と歯石の除去が大切です。
PMTC(プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング)歯科医師、歯科衛生士などの専門家により、器具とフッ化物入りペーストを用いて、すべての歯面の歯肉縁上および縁下13mmのプラークを機械的に除去する方法です。虫歯、歯周病の予防管理を目的として北欧でシステム化され、現在多くのリサーチに裏付けられて着実な臨床実績を上げています。

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