2019年4月2日火曜日

現状では20歳でたったの4%しか、全て健全な歯を維持している人はいません

虫歯を削ってつめるのではなく、むし歯ができない・歯周病が発症・進行しない環境をつくるための処置です。
現在日本の歯科では歯が痛くなってから来院する人が大半ですが、それでは遅いのです。『痛い→削る→つめる』の治療では、つめ物とご自身の歯の隙間から2次的なむし歯ができやすくなります。歯周病が重度になってしまうと虫歯になっていない健康な歯を抜かなければいけないこともあります。
現状では20歳でたったの4%しか、全て健全な歯を維持している人はいません。そして疫学調査によると、歯周病に罹患している人が増加しています。80歳で全く歯がない総入れ歯の人は60%(2人に1人)です。定期的に歯科医院でクリーニングをし、お口の健康を管理することで、むし歯と歯周病になるリスクを減らします。

日本人の寿命はご存じのように世界一ですが、歯の寿命では先進国の中で最下位なんです。日本では、歯科医師数は増えて過剰時代と言われているのに1人平均の健康な歯の数は減っているという奇妙な現象がおきています。初期の虫歯もすぐ削って詰める。その後も再発、再治療。使う材料が違うだけで根本的には100年前と同じ治療が繰り返されているんです。スウェーデンでは削って詰める治療から予防中心のシステムに変えてから急激に虫歯の本数が減りました。

PMTC
PMTCは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略。日本語に直すと「専門的機械的歯面清掃」です。つまりPMTCとは、歯面清掃のプロフェッショナルが専門的な器具を使って歯の側面を磨くことです。当院ではメンテナンスのプロフェッショナルである歯科衛生士が、お口の中を丁寧にクリーニングします。PMTCに使われる器具は、ゴム製など柔らかい物ばかりです。決して痛くなく、むしろ気持ちよいくらいです。普段の歯磨きでの磨き残しや、歯磨きしても落ちない汚れもきれいに落とします。
フッ素塗布
フッ素には、歯を保護してむし歯になりにくくする効果があります。最近はフッ素を配合した歯磨き剤やうがい薬もたくさん市販されていますので、お使いの方も多いのではないでしょうか。歯科医院でのフッ素塗布は何が違うのかと言えば、フッ素の濃度です。市販品よりも濃度が高いフッ素を使い、メンテナンスの際に歯の表面に丁寧に塗布しています。

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