2021年1月4日月曜日

歯周病は糖尿病などと同じく日本人の5大生活習慣病の一つです

 歯周病は古くから歯槽膿漏として知られていて、テレビのCMなどでもこの病気の名前を聞いたことがあると思います。

歯周病は糖尿病などと同じく日本人の5大生活習慣病の一つです。

口腔衛生習慣の改善により、日本人の虫歯は減少してきました。しかし、歯周病はあまり減少することなく、現在でも30才以上の成人の約80%が歯周病にかかっており、歯の喪失原因の第1位になっています。

では歯周病とは一体どういう病気なのでしょうか。

エアータービン

歯周病とは文字通り歯のまわりの組織(歯茎や歯が植わっている骨など)が細菌により破壊され、溶かされてしまう病気です。あまり痛みがないまま徐々に長い時間をかけて進行するので、かなり病状が進んでしまうまで気がつかない方が大勢います。

なくなってしまった骨や歯茎はもとには戻らないので、そうなってしまわないように歯周病を予防することが大切です。まずは自分が今歯周病にかかっているのか、またどの位進行しているのかを知り適切な治療を受けましょう。自分でも歯周病になっているかどうかのセルフチェックができますので、鏡を持ってお口の中をのぞいて見て下さい。

歯ブラシのときに歯茎から血が出る

歯茎が赤くはれている

歯が以前より長くなった気がする

食べ物が前よりつまりやすくなった

家族に口臭がすると言われた

固いものが食べにくくなった

これらの項目にあてはまるものがあれば歯周病が進行している可能性が非常に高いので、歯科医院でレントゲン撮影や歯茎の検査を受けましょう。

 

歯周病で大切なこと

現在では歯周病は、予防でき治療も可能です。大切なのは予防、診断、治療、そしてメインテナンスです。

この15年の間に、歯周治療は急速な進歩を遂げました。以前は「不治の病」とさえ言われていた歯周病も、現在では進行を阻止することが可能となり、健康をとりもどすことができるのです。

まず、歯周病の原因は歯垢と歯石ですから、それをためない、増やさないことが基本です。
そのためには

正しい歯ブラシの方法で毎日実行することです。
歯の表面を歯垢のない清潔な状態にしておく事が何より大切なことです。

歯ぐきの中まで入っている歯石を完全に取り除き、さらに根の表面を滑らかにして炎症を引き起こす細菌を徹底的に除去することです。

傷んだ歯ぐき、骨を治療して健康に近い歯ぐきにすることです。

健康の保持のため歯科衛生士による専門的なクリーニングなどのメインテナンスを定期的に受けることです。

歯科 口腔内カメラ

歯周病の恐ろしい点は、初期・中期には痛みをあまり感じることがなく症状がどんどん進むことです。痛みや腫れの症状が出てくるのは末期になってからで、それまではほとんど自覚症状ありません。これがこの病気の最大の特徴で、また一番恐いところです。

予防、診断、そして適切な治療により、歯周病から歯を守りましょう。

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