2021年1月6日水曜日

歯肉片縁に付着したプラークにより、歯肉に炎症が起こった状態です

 歯周病とは

日々の歯ブラシでの磨き残し(プラーク)やそのプラークが固くなった歯石(バイ菌のかたまり)が付着していると、歯茎から出血がみられるようになったり、歯茎の周りが腫れたり、その後歯を支えている大切な骨を破壊してしまいます。進行すると、歯がグラグラしてきて抜けてしまうこともある病気です。歯周病の場合、慢性的に症状が進むことが多く、また症状が出ずらいので気づかないうちに進行していくことが多いです。急性症状では、歯茎が腫れ、膿がでてくることもあります。

 

歯周病の種類

歯肉炎

歯肉片縁に付着したプラークにより、歯肉に炎症が起こった状態です。アタッチメントロス(付着の喪失)を伴わないので的確な初期治療で完全に治癒します。しかし、放置するとアタッチメントロスが発生する歯周炎に発展してしまいます。一般的に一度起こった付着の喪失は、特殊な術式を用いない限り、再獲得するのは困難です。この状態で発見し、治療するのが理想的です。 歯肉炎にも普通の歯肉炎、妊娠中に発生する妊娠性歯肉炎、高血圧治療薬、てんかん治療薬を服用している人に見られる薬物性の歯肉炎などさまざまなタイプが認められます。

 

成人歯周炎

もっとも多いタイプの歯周炎で、30代から始まり比較的ゆっくりと進行します。初期にはほとんど症状がなく、ブラッシング時の歯肉出血がある程度ですが、進行するにしたがって、歯肉が腫れ、膿がでたり歯がぐらついてしまうことがあります。早期発見が大事で、適切な治療により回復します。慢性辺繰性歯周炎とも言います。

 

早期発症型歯周炎

成人歯周炎と異なり、35歳未満で発症し急速に進行するのが特徴です。

 

思春期前歯周炎

広汎型と限局型に分けられ、広汎型は乳歯が生えた後まもなく発症し、永久歯を支える組織が広範囲かつ急速に破壊され、最後には歯が抜けてしまいます。限局型は乳歯の一部におこりゆっくりと進行します。遺伝的な素因が強く女性に多くみられます。

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若年性歯周炎

全身的には健康な10代から20代前半の若年者におこる歯周炎。成人性歯周炎と比較してプラークコントロールは良好ですが、エックス線所見として第一第臼歯と前歯の骨吸収が特徴です。原因としては遺伝的問題や免疫機能、特に白血球機能低下と特殊な細菌Aaによる感染が考えられます。

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急速進行性歯周炎

20代前半から30代半ばにおこる歯周炎で、歯周組織の破壊が急激で症状が急速に進行します。

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