2019年7月16日火曜日

歯や歯周ポケット内の歯根の部分の歯石やプラークを、歯面を傷つけることなく除去します。

位相差顕微鏡による細菌検査
(基本的には初診時に行い、どのような治療法を選択するのかご説明いたします)
菌の動きは活発?菌の種類は?菌の数は多いのか少ないのか?を顕微鏡で確認していきます。それにより、現在口の状態はどうなのか、これからどうなっていくのか、が判断できます。顕微鏡で確認して、きちんと菌をコントロールすれば歯周病菌はお口の中から減っていくのです。歯周病は、お口の中の菌の状態によって進行具合が変わります。
歯周病の原因
歯周病の原因は、虫歯の原因と同じくプラーク(歯垢)です。歯茎の周りにプラークがたまり、プラークが細菌に感染することによって歯肉が炎症を起こして腫れ、歯肉炎を起こします。プラークは歯肉炎だけでなく心臓病や動脈硬化との関わりも推測されています。歯周病が進行すると歯茎の腫れがひどくなり、歯と歯茎の間に歯周ポケットと呼ばれる隙間ができます。
また、炎症が歯槽骨や歯根膜まで及び、歯茎から膿が出たり、歯茎がやせて下がってきたり、歯がぐらついてきたりします。
歯周病がさらに悪化すると、歯槽骨が溶けて歯のぐらつきがひどくなり、食べ物を噛むことができなくなって、最後には歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病の治療
1.プラークコントロール
プラークコントロールは正しいブラッシングから始まります。患者様の口腔内の状況を把握し、患者様に合ったコントロール法を丁寧にご指導いたします。
2.スケーリング
歯や歯周ポケット内の歯根の部分の歯石やプラークを、歯面を傷つけることなく除去します。
3.ルートプレーニング
スケーリング終了後、歯根表面の歯垢によって汚染・軟化したセメント質や象牙質を除去し、歯根面を硬く滑沢な面に仕上げます。それによりプラークの再付着を防止します。
4.歯周外科手術
これまでの治療で治りきらなかった部位に対し症状に応じて、歯周外科手術を行います。病気の原因が目で確かめられるよう、歯肉を切って歯槽骨からはがし、根の先の方や、根と根の間にこびりついて取れなかった歯石を除去し、滑沢にします。つまり、悪いところを直接目で見て徹底的に取り除きます。
5.メンテナンス
歯周病は治療が終わってからが本番です。毎日のブラッシングと規則正しい生活、歯科医院による定期検診を行うことによりきれいな状態を維持することが重要です。

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