2019年7月23日火曜日

親知らずとは、奥歯の最も奥にある歯で、第三大臼歯と呼ばれる歯になります

親知らずとは何ですか?
親知らずとは、奥歯の最も奥にある歯で、第三大臼歯と呼ばれる歯になります。生えそろうのが10代後半から20代。それ以降になることもあります。人によっては出てこないこともあります。昔は、寿命も短かったので、親がいないうちに生えてこないこともあったので、親知らずと呼ばれています。智恵を得たころに生えてくると考えられ、「智歯」という名前もあります。英語でも「wisdom(智恵) tooth(歯)」と言います。また、最近ではもともと親知らずがない子どもが増えてきています。進化か? 退化か? 議論されるところですね。

Q.親知らずが生えそろう人とそうではない人の違いは?
あごにスペースがあると、まっすぐに生えてきます。縄文時代には、人のあごも大きかったので、親知らずはまっすぐに生えていました。現代の人では、あごが小さくなったことから、まっすぐ生えている人はまれになっています。顎の大きさは変わらなくて、歯並びのアーチが小さくなったというデータもあります。いずれにしても、きれいに並んで揃うスペースがない人が多いのです。
また、生えている人であっても、曲がって生えている人が多くなっています。なぜ曲がって生えてくるのかというと、生えてくる途中で止まってしまったからなのです。というのは、歯は真下からまっすぐ上に向かって生えてくるのではなく、Lの字のカーブを描くように途中で上向きに向きを変えて生えてくるからです。親知らずが生えてくる時に、手前の歯に引っかかって止まってしまい、斜めになってしまうことが多くあります。

親知らずがときどき痛むのはどうして?
親知らずは口の奥にあるために、歯磨きで磨くことが難しく、汚れが残りやすく、そこで細菌の増殖が起こりやすくなります。結果として、親知らずは感染を起こして、炎症を起こしやすくなります。
そうした場合に、親知らずの周りの歯肉に痛みが生じます。骨の中に完全に埋まっていれば問題ないことが多いのですが、少しでも出てきてしまうと細菌感染してしまいます。ほとんど埋まっているのに、むし歯や歯周病になって痛むことも。放っておくと、腫瘍の原因になることもあります。また、上あごの親知らずが生えている場合、下あごの歯肉に当たって痛むことがあります。上下が揃ってまっすぐ生えていないと、トラブルの原因に。

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