2019年7月30日火曜日

「心因性口臭」は、実際には口臭がなくても自分に口臭があると思い込んでしまうケースで、「自臭症」とも言われています

成人男性の8割が「病的口臭」の可能性を持っている
口臭には大きく分けて、「病的口臭」「生理的口臭」「心因性口臭」の3種類があるそうです。
「病的口臭」は、虫歯や歯周病、内蔵系、呼吸器系の疾患のために起こる口臭。その臭いは強烈で、生ごみや硫黄の臭いに例えられます。根本の原因を取り除かない限り慢性的に臭い続け、周囲へも不快感をもたらします。また、自分では嗅覚が慣れてしまって自覚がないのも難点です。
2つ目の「生理的口臭」は寝起きや緊張時、運動後など、一日の生活の中で唾液の分泌量が減る際に口の中の細菌が増殖して起こる口臭です。病的口臭とは違い一時的なものなので、比較的自分で自覚しやすいのが特徴で、唾液分泌量の増加とともに自然となくなるのが一般的です。また、自分が思っているより周囲へは臭っていないことが多いのも特徴です。
「心因性口臭」は、実際には口臭がなくても自分に口臭があると思い込んでしまうケースで、「自臭症」とも言われています。
私たちがまず気をつけないといけないのは「病的口臭」。なぜなら30代男女の8が「歯周病」だと言われているからです。
歯周病には、歯ぐきが炎症を起こし腫れる「歯肉炎」と、歯肉炎の放置により症状が進行し、歯を支える骨が溶けた状態の「歯周炎」の2つの段階があります。歯周病の原因は、口の中のプラーク(歯垢)に潜んでいる「歯周病菌」。誰でも必ず口の中に存在しています。歯周病は、その歯周病菌が歯周ポケット内に蓄積して起こる病気です。歯周病の進行とともに歯を支える骨が溶け、それに伴い歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)が深くなっていきます。この溝が深くなればなるほど、空気を嫌う嫌気性の歯周病菌がますます増殖し、強い口臭のもととなります。

治療
スケーリングスケーラーという専用の器械を使い、歯の表面についた歯垢・歯石を除去します。
ルートプレーニングスケーリングでは除去できない、歯ぐきの内側についた歯垢・歯石を除去する方法です。歯根の状態に合わせて適切な器具を用いて歯科衛生士が丁寧に、徹底的に除去していきます。
ブラッシング指導最も重要なのが、患者さんが毎日行う歯みがきです。歯垢は毎日付着するものですから、それをいかに丁寧に落としていけるかが治療の鍵になります。担当の歯科衛生士が最適なブラッシング方法、適切なブラシ、デンタルグッズをお伝えいたしますので、大変ですがしっかり取り組んでいきましょう。

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