2016年12月19日月曜日

歯を失う危険もある、怖い病気

健康な歯肉(歯周病にはなっていません)
歯肉は薄いピンク色で歯と歯の間にぴったりと密着していて、弾力があり引き締まっています。ブラッシングの際に出血はしません。

歯肉炎
歯肉にのみ炎症が起きている状態です。アゴの骨には影響がありませんが、歯肉は赤みを帯びており、ブラッシングで出血します。歯科医師の指導によるブラッシングや、スケーリング・ルートプレーニングで治療します。

歯周炎
アゴの骨や歯が接合している繊維まで炎症が進んだ状態で、歯肉は赤紫色になり、ぶよぶよと腫れています。ブラッシングで血や膿が出たり、歯と歯肉の間が広がって、歯が長く見えたりすることも。スケーリング・ルートプレーニングで治療し、重度の場合は歯周外科手術を行います。
歯周病治療
スケーリング
「スケーラー」と呼ばれる器具を使って歯肉や歯周ポケット内からプラークや歯石などを削り取る治療法です。歯石は唾液に含まれるカルシウムとプラークなどが反応して石灰化したもので、多くの細菌の住み処でもあります。これをスケーリングによって除去することで、歯周病の進行を止めます。
ルートプレーニング
スケーリングを行うと、歯の根元に軟化した組織が残り、表面が凸凹になります。これをそのままにすると、口腔内の細菌にとって非常に繁殖しやすい状態をつくってしまうのです。そこで行われるのがルートプレーニング。歯根表面の軟化したセメント質や象牙質を除去し、ツルツルに仕上げます。この治療により歯周病の原因を取り除き、歯肉の再付着を促します。

歯周外科手術
スケーリング・ルートプレーニングなどの治療で治りきらなかった部分に外科手術を行います。歯周病の原因を確認するため、歯肉を切ってアゴの骨からはがし、歯根の先や歯根の間にこびりついた歯石を除去します。歯周外科手術にはさまざまな術式があり、症状に応じて使い分けられます。

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