2016年12月28日水曜日

自覚症状がなく進行する「歯周病」

大人の約8割が抱えている歯周病は、歯周細菌と呼ばれる細菌が歯周ポケットに入り込むことで発生します。初期段階では歯周ポケットができ、歯肉に炎症が起こって腫れる程度ですが、だんだんと歯周ポケットが深くなり、歯肉が後退していきます。自覚症状を伴わずに進行していくので、なかなか発見されず、放置をしているケースが多いようです。しかし、治療しないでいると歯周ポケットがますます深くなり、歯を支える顎の骨が破壊し、最終的には歯が抜け落ちてしまう重度の歯周病を引き起こしてしまいます。歯周病は歯を失う最大原因です。歯を守るためには、歯周病の早期発見・早期治療が重要です。
早期発見・早期治療のため、定期健診を受けましょう
歯周病を早期発見・早期治療をするために、歯科での定期健診を受けましょう。定期健診では、歯磨きがしっかりできているか、歯茎の状態を診て歯周病が進行していないかなどを確認していきます。歯科医の指導通りに毎日の歯磨きを頑張っていても、どうしても磨き残しは発生してしまいます。歯の表面にこびりついてしまった汚れ(バイオフィルム)は、歯ブラシでは取りきれません。そこで、定期健診で歯石の除去も行うといいでしょう。

歯周病は予防が大事
歯周病の場合、痛くなってから歯科医院をおとずれるというのでは遅い病気です。痛みはじめた時にはかなり進行していることが多く、症状が出てからではなく、歯科医のアドバイスをもとにしたホームケアと定期健診で未然に防ぐことが肝心なのです。歯周病はいったん完治していてもちょっとした磨き残しから再発する可能性もあります。
歯周病の進行具合
【軽度の歯周病】
歯肉が少し腫れた状態となり、歯みがきの時に出血したりします。 骨が少し溶け始めますが、痛みがあまりないため気づきにくい状態です。

【中度の歯周病】
歯と歯肉の境目にはプラークや歯石が目立っており、歯肉の腫れ・出血など歯ぐきの炎症がさらに悪化し、顎の骨が半分近くまで溶けています。

【重度の歯周病】
歯を支える骨は3分の2程度失われて、歯はぐらぐらして硬いものを噛むことができなくなります。 顎の骨の大部分が溶けて歯が支えきれなくなると、歯が抜け落ちてしまいます。

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