2016年12月21日水曜日

口臭と歯周病の関係

歯周病は、歯肉炎、歯周炎など歯のまわりの病気の総称です。歯肉(歯ぐき)や歯槽骨などの歯周組織が破壊され、ついには歯が抜けてしまう病気です。以前は歯周病のことを一般に「歯槽膿漏」と呼んでいましたが、歯槽膿漏は歯ぐきから膿みが出る症状のことをいい、歯周病は他にも様々な症状があることから、今では「歯周病」と呼ばれています。

歯周病の原因はプラーク(歯垢)です。プラークは歯を磨かないでいると、ねばねばくっついてくるものです。これは単に食べかすが溶けたものではなく、70%は細菌の塊です。細菌やその毒素によって歯ぐきに炎症が起き、その結果として出血、膿、腫れなどになります。
1.口臭と歯周病
近くに口臭の強い人がいると注意する事もできず、まったくうんざりした経験がどなたにもあると思います。このような口臭は、歯周病が原因となっている事が多いのです。つまり、歯周ポケットに溜まったプラークや歯肉から出る膿が口臭のモトになっています。プラークコントロールや定期検診により、歯周病の予防をすれば、口臭も大幅に改善されます。

2.口臭の原因は歯周病菌
誰もが持っている歯周病菌がその人の抵抗力が低下した時に増殖し発症するケースと、健康な人には存在しない細菌が人から人へと感染して発症するケースがあります。もちろん、家族間の感染の可能性も報告されています。歯周病は遺伝するものではありませんが、家族全体の定期検診や治療が必要なのはこの様な理由によるものです。
3.生活習慣の改善
歯周病は、毎日の生活の中に歯周病にかかりやすくなる要素が多くあり、その最大のものは喫煙です。ぜひ禁煙したいものです。又、食生活の改善も大切で、甘いものや軟らかいもの中心の食生活を改め、繊維質の野菜やビタミンCの豊富な食べ物を摂り、バランスのよい食生活を心がけましょう。

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