2017年12月22日金曜日

歯周病は、歯垢(プラーク)の中に含まれる細菌が引き起こす感染症です

はじめは歯肉が炎症を起こして腫れる歯肉炎になり、そのまま放置しておくと、歯を支える骨(歯槽骨)がやがて溶けてしまう歯周炎へと悪化します。歯肉炎と歯周炎を総称して歯周病といいます。現在、日本の成人の80%以上の方が歯周病の何らかの症状があるといわれています。
歯周病は、その進行程度により一人ひとり異なるので、その方にあった治療方針を立てていきます。

歯周病の原因
お口の中には、およそ400種類の細菌が住んでいます(口腔常在菌)。これらの細菌はとくに悪い影響を与えることはありませんが、ブラッシングが十分でなかったり、砂糖を過剰に摂取したりすると、細菌がネバネバした物質を作り出して歯の表面に付着します。これを歯垢=プラークといいます。プラーク1mgの中には約10億個の細菌が存在するといわれ、虫歯や歯周病を引き起こします。その中で歯周病を引き起こすとされる細菌は10種類以上あります。プラークは粘着性が高く、うがい程度では落ちません。このプラーク中の細菌が毒素を出し、歯肉に炎症を引き起こします。
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基本治療
歯周病(歯槽膿漏)は、プラーク(歯垢)の中に含まれる歯周病菌の増殖による感染症です。まずは、歯周病菌を減少させるために、歯垢やそれが硬化した歯石を取り除き、炎症の軽減を行います。このように、清潔な状態を保つための治療を「初期治療」と呼びます。

プラークコントロール(ブラッシング)
プラークコントロールとは、虫歯や歯周病(歯槽膿漏)の原因になるプラーク(歯垢)を減らすことを言います。主な治療は、患者様ご自身によるブラッシング(歯みがき)です。毎日ブラッシングをしていても磨き残しがあれば、虫歯や歯周病(歯槽膿漏)になってしまいますので、歯科医院で正しいブラッシング指導や、食生活のアドバイスなどを行います。

予防
汚れをとることで歯肉の腫れがおさまり、歯肉が引き締まってきますので歯周病、歯肉炎の予防効果があります。歯磨きでは落とせないむし歯の元になる細菌の塊を磨き落としますので定期的なクリーニングはむし歯予防に最適です。口臭の原因の一つである細菌をきれいに取り除きます。

定期検診で再発防止
歯周病の治療で一番大切なのは、安定化した後の定期検診です。歯周病の症状が改善されたからと言って油断はできません。慢性疾患である歯周病は定期検診を続けないとほとんどの人が再発してしまいます。再発防止のために定期健診を受けて、健康な歯を保ちましょう。

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